エリック・レイモンドといえば、言わずと知れた「伽藍とバザール」三部作に代表されるオープンソース運動の顔だった人だが、近年はあまり話題にならないというか、フォローしたくない話題でしか話題にならない印象があるのだが、たまたま短いスパンで Slashdot で2回名前を見かけた。
エリック・レイモンドが SaaS は独占ソフトウェアよりもずっと危険だと吠えた話だが、Saleforce が顧客に軍隊仕様のライフルを販売することを禁じる発表をしたことに対する非難である。彼は強硬な銃所持擁護派だからね。
今は2019年であり、こんな分かり切ったことをまた言いたくないんだけど、自分のビジネスをしっかりコントロールしたいなら、頼るべきソフトウェアはオープンソースであるべきである。それがすべてだ。しかも、たとえそのソフトウェア自体が普通のオープンソースであっても、サービス提供者に拘束されてはいけない。
まぁ、それはそうなんだけど、今さら SaaS の危険性とか言いますかーという感じもするんだよね。
今日、私は妻の車から家まで――文字通り――這わなければならなかった。歩けなかったからだ。人生というものは、何か予定があるときに他のことが起きるものだ。
とのことで、健康的な問題も話題になっている。きっかけは半年前にカンフーのクラスでくるぶしを痛めたことに端を発するようだが、そういえば彼は空手もやってたんだよね。
某氏は esr のことを「どう見ても通信教育で学んだとしか思えない空手で徒手空拳リバタリアンの夢を追う男」と書いていたが、やはり還暦過ぎるといろいろ身体にガタが出だすんだろうな。彼の世代のハッカーもそういう年頃なのを再確認したりした。
ワタシは esr の政治性には賛同できないが、それでもできるだけ達者に過ごしてほしいとは思う。

- 作者: Eric S.Raymond,長尾高弘
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