Slashdot 本家のストーリーで Paul Graham の原文を知ったときは、訳文が出てから紹介しようと思ったが、こんなに早く出るとは思わなんだ(笑)。毎度ながら Shiro Kawai さんの翻訳は的確無比。
自分の本は論議を呼んだようだ、という書き出しで始まりながら、
私が思い付く全ての偉大なプログラマの うち、進んでJavaを書いている人物は一人しかいない。そして 私が思い付く全ての偉大なプログラマで、Sunで働いていなくて、Javaで 書いている人物というのは、一人もいない。
といきなりぶちかまし、
今の仕事で脳味噌が腐っていってるんじゃないかと心配しているとしたら、 たぶん腐っているよ。
とハンマーを振り下ろすなど、例によって一筋縄にいかない。今回の文章も結果的に "controversial" なものになっている(実際、Slashdot をはじめ激論になった)。これはもちろん良い意味で、である。最後に少しだけ触れている「政治的に正しく」ない話など非常に示唆的だが、これを前面に持ってこないぐらいには分別があるということなのだろう。
あと補足しておくと、本文中に登場するトレバー・ブラックウェルが作った自作セグウェイについては、Building a Balancing Scooter を参照のこと。
本文に記されているハッカーの価値観については「管理職のためのハッカー FAQ」も参考になると思う。
あと本訳文の訳注にステキなお知らせが書かれてある。本文を紹介している人でも、それについて触れていない人が多いのには驚かされる。いや、そうでもないのかもしれない。単に上のほうを少しだけ読んで分かったつもりで紹介しているだけなのかな。大方のブロガーなど所詮そんなものなのだろう。