- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2011/04/22
- メディア: DVD
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恐喝という犯罪をモチーフとしており、登場人物の思惑がすれ違いながらその犯罪が思いもよらない事態に転がっていくこれぞコーエン兄弟! と言いたくなる映画で、彼らのそういう映画が好きなワタシ的に大満足な作品だった。
コーエン兄弟というと、同じ俳優を好んで使うことで知られており、ただし10年前くらいからそうしたおなじみの面々を起用しなくなるのだが、本作では主人公にベンチャービジネスをもちかけるかつら男役のジョン・ポリトや主人公の妻役のフランシス・マクドーマンドといったいかにもな面々がやはり良い味だしている。
本作もハードボイルド小説を下敷きにしているが、ビリー・ボブ・ソーントンの無口な主人公というもこれまでのコーエン兄弟の映画には意外になかった感じでよかった。
さて、ワタシは特に考えなしにカラー版の DVD を借りたのだが、収録されているインタビューで、フランシス・マクドーマンドが本作が白黒映画である意義を強調しているのを聞くと、やはり公開された白黒で観るべきだったかと後悔した。