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イギリス人にとって最も輝いていたのは1976年?

8歳から60歳までの英国人4000人を対象に実施した聞き取り調査の結果、人々が子ども時代を振り返って最も輝いて見える一年は、ダントツで1976年だったという。「デイリー・メール」紙が伝えた。

http://j.mp/H1Zwyu

最初この記事を見て、ええっ!? と驚いた。ワタシのイギリスについての知識はまず何よりロックやコメディを中心とするポップカルチャーに偏っており、そうした人間にとって1976年とは、サッチャーが首相になる前、英国病が極まり財政破綻した年で、それがセックス・ピストルズに始まる(デビューシングル Anarchy in the U.K. がリリースされたのがこの年の11月)パンクの勃興につながり――と全然良い印象の年じゃないじゃないと思ったわけだ。

ワタシは、スウィンギング・ロンドン華やかし頃、イングランド代表がサッカーワールドカップを制した1966年あたりが選ばれるんじゃないかと予想していた。

しかし、記事をよく読めば、「子ども時代、最高だった1年」を選んだものなのが分かる。1966年じゃこれが対象になるのは調査対象の一番上の人たちになっちゃう。

それに1976年がダントツで選ばれたのは、この年が「すごく天気が良かったから」というのが実にイギリスらしくて微笑んでしまった。

1976年の「伝説の夏」、子どもたちは毎日最低でも2時間以上友達と外で遊び、家に帰っては平均45分はテレビを観たり家族でゲームをしたりして過ごし、年に24回は一家で外出、年に2回は家族で休暇旅行に赴き、そして両親は今ほど長時間働くことなく、家族と過ごす時間も多く持てた。10人のうち少なくとも9人の子どもたちが外で遊んでも安全、と感じていた牧歌的な時代でもあったと説明されている。

http://j.mp/H1Zwyu

日本で同様の調査をしたら、どういう結果になるだろう。ワタシの場合、文句なしに1985年になる。

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