仮に(自分が投資する)テクノロジー産業が金融サービス産業を変えようと思っても、既存の金融サービス企業の上では新しいサービスを作るというのはありえない。例えて言うなら、Google や Apple のプラットフォーム上でサービスを作ることで Google や Apple を打倒しようとするようなものだ。本当にインパクトを与え、大きなビジネスを生み出すには、既存の金融産業を完全に迂回して出し抜くサービスを作る必要がある。
原題の「The Great Wave」とは、葛飾北斎の「富嶽三十六景」における神奈川沖浪裏のことだが、そういえば2年前に大英博物館に行ったとき、日本美術の展覧会を控えていたようで、広告に描かれていたのがこの神奈川沖浪裏で、やはり北斎の代表作というだけでなく、世界的に最も有名な日本美術作品の一つなんでしょうな。
It’s a technique that had been used in a few film scenes, Hitchcock’s Rope, that Orson Welles film with Marlene Dietrich [Touch Of Evil], Absolute Beginners and Robert Altman’s Shortcuts. But I don’t think it had been done in a pop promo before.
ただ正直なところ、社交辞令だろうと思っていた。なぜなら、クロサカタツヤさんのサイゾーの対談には、ワタシの知った人も何人も登場しているが、だいたいが何かしらの分野の確固たる専門家である。ワタシのような何の専門分野も持たない半可通では、クロサカさんに失礼ではないか。だが、Maker Faire Kyoto からそう経たないうちに青山さんからメールでの打診があり、本気だったんだとワタシも日程を調整した次第である。
ウィキペディアの共同創始者として知られるラリー・サンガーだが、システム的に Wikipedia への批判を内包したオンライン百科事典 Citizendium を立ち上げるもそんなに話題にならず、近年では今度はブロックチェーン技術を活用したオンライン百科事典を手がけているようだが、多分うまくいかないと思います。
……と書くとただ彼をけなしているようだが、彼が書く「非中央集権型ソーシャルネットワークの原則(Principles of Decentralized Social Networks)」を読むと、「デジタル独立宣言」をぶちあげる彼の問題意識は、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』での議論とも共通するものでワタシにも理解できるので、その部分だけざっと訳しておく。
副題を読めば分かるように、この本は「音楽産業が経済や生活について我々に教えてくれること」を扱ったものであり、ミュージシャンやレコード会社の重役や興行関係者など音楽業界の人間に取材して書かれたもので、元々は著者がブルース・スプリングスティーンのファンで、彼のバンド(E Street Band)のドラマーであるマックス・ワインバーグと食事したことが執筆の契機になっているという。