すっかり乗り遅れてしまったが、ご存知の通り Monty Python の YouTube 公式チャンネルができている。
今回の開設について口上については、optical_frog さんや nofrills さんの訳を参照いただきたい。
CNET Japan の記事を読むとパイソンズが YouTube に対して敵意をもってるように読めるが、「パイソン関係の人々はあえてYouTubeを放置して、あのメディアを逆手にとり利用している」という見方があったくらいで、公式チャンネルにおいても Amazon のリンクを入れてるくらいの控えめさは「よく分かっている」感じである。
のっけから高画質で「バカ歩き省」や『ブライアン』の感動のエンディングや映画史上に残るミュージカル「すべての精子は神聖なり」を公開する太っ腹ぶりだが、個人的には nofrills さんと同様に「議論クリニック」を推したい。
そういえばワタシはこのスケッチのグレアムの台詞で、後にバージョン管理システムソフトウェアの名前にもなる "git" の意味を知ったんだ。
前半言葉の応酬なのでジョン・クリーズとグレアム・チャップマンのコンビ作のスケッチかと思いきや、マイケル・ペイリンとテリー・ジョーンズが、ジョン&グレアムの作風を意識して作ったスケッチらしい。第3シーズンともなると、こうした形の成熟もみられたわけだ。
後半はナンセンス度が増すが、いきなり刑事が出てくるところは番組を通してみてないと面白くなくて、Flying Circus はやはり30分ぶっ続けの素晴らしさがある。
で、このスケッチの後半でも自己言及されるが、パイソンは「オチをつけない」をルールにしていて、それでどういう風に終わらせるかという点において、このスケッチはすごくクールで最高の出来だと思う。
で、最後に "The End" が出るが実はこの回の放送はこれで終わりではなく、この後、最高にアンチクライマックスなエンディングが続き、上記の「オチをつけない」を徹底させていて……とパイソンのことを書き出すと止まらなくなる。みんな! 『空飛ぶモンティ・パイソン』の DVD 買おうぜ!
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