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はやくも「AI倫理」の問題が争点となってきた(し、それをテーマとする本も刊行される)

wired.jp

www.itmedia.co.jp

はやくも「AI倫理」がホットな問題、というかコンフリクトの争点になってきた……という書き方は少し勇み足で、管理職から見て扱いずらかった AI 研究者を機を見てお引き取りいただいた、というのが実態に近いのかもしれない。たとえそうでも Google 側の説明にはどうしても無理を感じるので、Google 内外で本件の余波がありそう。

さて、少し前に「ロボット・AI時代にその危険性と人間の専門技能の擁護を説くフランク・パスクアーレ『New Laws of Robotics』」を書いた際にフランク・パスクアーレのことを調べていて、彼が Oxford Handbook of Ethics of AI という本に関わっているのを知った。

The Oxford Handbook of Ethics of AI (Oxford Handbooks)

The Oxford Handbook of Ethics of AI (Oxford Handbooks)

  • 発売日: 2020/07/10
  • メディア: ハードカバー

Ethics of AI、つまり「AI倫理」については、少し前にも MIT Tech Review で、『AI社会の歩き方―人工知能とどう付き合うか』(asin:4759816801)の著書もある江間有沙氏の「なぜ今「AI倫理」の議論が必要なのか」という記事を読んでいたのだが、必然的にこの議論が表舞台に出てきた感じである。

しかし、上記の本、とても気軽に買える値段ではない。残念……と思っていると、The MIT Press から AI Ethics というそのものズバリな本が出ているのを知った。

こっちを買ったものかねと思いながらもう少し調べてみると、なんと年末に『AIの倫理学』として邦訳が出るじゃない!

AIの倫理学

AIの倫理学

これは実にタイミングが良い。原書刊行からほとんど時間が経っていないことを考えると、版元も相当期待しているのではないか。

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