2019-01-01から1年間の記事一覧
ブレイディみかこさんの新刊(の片方)『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(特設ページ)を先月読了したのだが、すごく良かった。ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー作者: ブレイディみかこ出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2019/06/21…
Intel の主席エンジニアの Josh Triplett の Open Source Technology Summit 2019 での講演 Intel and Rust: the Future of Systems Programming を取り上げ、Rust こそがシステムプログラミングの未来であり、C 言語はもはやかつてのアセンブリ言語である。…
ニューヨーク州立大学でメディア研究と人類学の准教授である Lorraine Plourde が書いた『Tokyo Listening』という本が紹介されている。Tokyo Listening: Sound and Sense in a Contemporary City (Music / Culture)作者: Lorraine Plourde出版社/メーカー: …
映画 One Child Nation(Wikipedia、Rotten Tomatoes)だが、これはなかなか怖そうである。Amazon Studios 配給なので、いずれは日本でも公開されるようだが、今のところそれがいつになるか分からない。と思ったら、この映画の監督であるナンフー・ワンが TE…
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ブルーレイ&DVDセット(初回生産限定) [Blu-ray]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント発売日: 2020/01/10メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見るストーリーに踏み込んでしまうので、…
今年のゴールデンウイークに公開した「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」だが、週末調べものをしていて、ここで紹介した本三冊の邦訳情報を知ったので、まとめて取り上げておく。まずは、未翻訳ブックレビューで知った李開…
「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」でも紹介した本が出ることを受けてか、ニール・ヤングが低品質なストリーミング音楽配信への憎悪と高音質へのこだわりについてインタビューを受けている。この長文記事の冒頭を訳してみ…
こないだ「グレタ・トゥーンベリ効果」を取り上げ、彼女の本について「知名度が日本でも上がれば邦訳が出るかも」みたいに書いたのだが、調べてみたら来月出るじゃん!グレタ たったひとりのストライキ作者: マレーナ・エルンマン,グレタ・トゥーンベリ,羽根…
スティーヴン・キング原作の映画をランク付けした記事だが、『IT』のチャプター2の公開と『トム・ゴードンに恋した少女』の映画化決定を踏まえた記事らしいが、『ドクター・スリープ』のこと忘れてないかい?それはともかく、そもそもキングの小説で映画化さ…
さらば愛しきアウトロー[Blu-ray]出版社/メーカー: バップ発売日: 2020/01/22メディア: Blu-rayこの商品を含むブログを見る行きたいと思っていたが、繁華街の映画館でしかやっていないため足が向かなかった映画である。が、気が付くとワタシの行きつけのシネ…
『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、まずは購入いただいた方の声から。そういえば読みたかったんだと思い出したので、@yomoyomo さんの『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて』を購入したよネットとか社会…
2017年にも終了かという話があった Linux Journal が今度は本当に終了とのことである。1994年の創刊以来、四半世紀にわたり Linux Journal に携わってきたドク・サールズが、その終焉について文章を書いている。彼がもっとも気にしているのは、まさに25年分…
クラウド企業がイノベーションをオープンソース化し、そして旧来からの企業もオープンソースに新たに参加しており、オープンソースの持続可能性はこれまでないほど高まっているという趣旨の記事である。前者については Google やマイクロソフトや Amazon の…
今の児童書業界では、気候異常や地球温暖化といった自然環境の危機がテーマの児童書がトレンドになっており、そうした書籍の出版数が過去一年で2倍以上になってるそうな。もちろん売り上げも2倍に伸びてるとのこと。なんでそんなトレンドがと思うが、昨年ス…
先月、「積みNetflix披露の会というアイデアはどうだろう?」というエントリを書いたのだが、そこで挙げた作品をまだほとんど消化しきれていないのに、新たにドラマやらドキュメンタリーが話題になって、そちらに目移りする有様である。ワタシが Netflix と…
『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、反応がある限りワタシはこのブログを更新続けると以前にも書いているが、それもそろそろ終わりになりそうである。id:kent4989 さんが「2019年上半期に読んだ本」に拙著を挙げてく…
おそらく先がない5つのプログラミング言語、といういろいろと怒りをかいそうな記事だが、どうせワタシが愛する C 言語なんかがまたやり玉に挙がってるんだろうと見たら、一番最初に Ruby が挙がっている……この記事は TIOBE や RedMonk のプログラミング言語…
『監視資本主義』の衝撃を学ぶ教材としてのNETFLIXドキュメンタリー『グレート・ハック:SNS史上最悪のスキャンダル』|市川裕康 (メディアコンサルタント) 週末、ワタシも Netflix ドキュメンタリー『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』を観た…
エドワード・スノーデンが初の回顧録を出すとのこと。日本では、彼が著者に名前を連ねる本として、『スノーデン 日本への警告』(asin:4087208761)と『スノーデン 監視大国 日本を語る』(asin:4087210456)があるが、共著の一人であったり、語り下ろしであ…
50 Must-Read Fantasy Books by Women | Book Riot こういう企画は面白いし、今どきなんでしょうね。サマーリーディングリスト選びにも役立ちそうだし(上にも書いてるけど、ワタシ的には『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来…
『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の中でもローレンス・レッシグ先生の名前は何度も引き合いに出しているし、というかインターネットの自由と民主主義について考える上でひとつの規範であると言ってもよい。しかし、彼の…
先月「Maker Mediaの操業停止とメイカームーブメントのこれから」というエントリを書いているが、Maker Media の後継となる会社 Make Community の立ち上げ、でも状況は楽観を許さないというステートメントが出ている。ワタシとしては、とにかくメイカームー…
メディアが言葉に影響を与えるのは不思議なことではない。インターネットも言葉を変えるところはあるだろう。でも、それはどちらかという悪い影響として語られることが多かった。それに対して、「インターネット言語学者」を自称するグレッチェン・マカロッ…
梶谷懐さんのニューズウィーク日本版連載「中国の「監視社会化」を考える」は毎回楽しみの読ませてもらったが、KINBRICKS NOW の仕事でも知られる高口康太さんとの共作という形で来月書籍化される。幸福な監視国家・中国 (NHK出版新書)作者: 梶谷懐,高口康太…
えーっ、もう2010年代が回顧されてしまうのかと思ったが、思えば2010年代もあとおよそ5か月で終わっちゃうんだよな。今年後半すごい映画が公開されるかもしれず、こういう企画はそれを待ってやればいいと思うのだが、IndieWire が先鞭をつけた形である。ベス…
サイゾー2019年8月号の『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第67回になぜかワタシが登場している話は先日お伝えした通りだが、そのウェブ版が公開されている。この対談が実現したいきさつなどについては先日書いたので、今回は対談内容について補…
この記事、ワタシが見落としたのでなければ WIRED.jp には日本語訳が出ていないはずである。アントニオ・ガルシア・マルティネスの「それでもフェイスブックを「解体」すべきと考える理由」があるのでこっちはもういいという判断かな。アントニオ・ガルシア…
えーっと、長すぎて、ワタシも全部は読み通せていません。文章の趣旨はインパクトが強いタイトルの通りで、オブジェクト指向プログラミングは1兆ドル規模の災厄であり、もうオブジェクト指向プログラミング(OOP)の先に進むべき時だよ、ということである。…
プレゼンターのボブ・ロスがインターネットが一般的になる前に死去したにも関わらず、テレビ番組「ボブの絵画教室」はインターネット時代も愛されており、何年かに一度動画サイトでバイラル化する。そういえば少し前に「ボブの絵画教室」の絵をマインクラフ…
小島信夫といえば、第三の新人に分類され(ただ年代的には、その分類の代表的作家よりも年長)、『アメリカン・スクール』で芥川賞、『抱擁家族』で谷崎賞を受賞し……と紹介される高名な作家である。ワタシも『抱擁家族』が好きで、講談社文芸文庫編「戦後短…