TFJ's Sidewalk Cafe の談話室にモッズとスキンヘッズの関連の話があった。これを見て思い出したのは、ピーター・バラカンの『魂(ソウル)のゆくえ』の記述である。
ピーター・バラカンは1951年生まれでモッズになるには三歳ほど遅かったようで、(中古の)ランブレッタのスクーターを買った16歳の誕生日(1967年)には既にモッズは存在しないものになっていたそうだが、興味深いのは以下のくだり。
ソウルと縁遠くなったもう一つの理由は、日本人には分かりずらいかも知れないけれど、スキンヘッズだ。自分が生きた時代なのにはっきりした脈路が分からないが、このスキンヘッズという連中は、なくなったモッズから生まれた存在というイメージが強い。(16ページ)
当時長髪だったピーター・バラカンが彼らに狙われやすかった格好だったため、とてもスキンヘッズが嫌な存在だったこと、そしてスキンヘッズの音楽の好みについて触れている。
彼らが自分たちの得意のサウンドとしていたのはソウルと、後にレゲエだったので、我々としてはその音楽を絶対に聞きたくない感じだった。だから一九六八〜九年から七一〜二年までの間に出た数々のソウル・クラシックのレコードと出会うのは大分あとのことだった。(17ページ)
嶋田さんが紹介している『2トーン・ストーリー―スペシャルズ~炎に包まれたポスト・パンク・ジェネレーション』は、そのあたりの脈路を解き明かしてくれそうなのだが、いかんせん読む時間が取れない……
[追記]:ご本人からご指摘いただいた通り、モッズやスキンヘッズに関する章があるのは『イギリス「族」物語』でした。