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『デジタル音楽の行方』への反応 その39

デジタル音楽の行方

デジタル音楽の行方

arton さんの日記における白田秀彰さんの新刊『インターネットの法と慣習 かなり奇妙な法学入門』についての記述に、

P.193でいきなり『デジタル音楽の行方』が引き合いに出るところもちょっと唐突な感じ。

と『デジタル音楽の行方』の名前が出てきてびっくり。『インターネットの法と慣習』は編集者より献本いただき今まさに一生懸命読んでいる本なのだが、慌てて調べてみたらこのページは編集者の上林さんが付箋をしてくださっていた。

もちろんワタシも気になってはいたが、ざっと見て気付かなかったのだ。幹部候補生というウワサの上林さんのお心遣いにこの場を借りて感謝したい。そしてもちろん書名に出してくださった白田秀彰先生にも。

再度の愚痴になるが、デジタル音楽関係の以下のような記事を読むたび、オイラは「ほら、この本に書いてあっただろ?」と思ってしまうのだよね。

今週末は津田さんの「YouTubeコラムをNIKKEI NETに寄稿して思ったことなど」を読んで、アメリカにおける RIAA の訴訟についての『デジタル音楽の行方』の記述を思い出した。ミュージシャンにももちろん RIAA の訴訟を支持している人たちはいるが、そうでない一次クリエイターも多い。例えば Disturbed のデヴィッド・ドレイマンははっきり言っている。

アーティストからしてみれば、失せろってなもんだ。俺は奴らに守ってくれと頼んだ覚えはないし、奴らの保護なんか欲しくない(143ページ)

Pew Internet Project の2004年の調査によれば、調査を行なったミュージシャン/ソングライターの60%がRIAAの訴訟は自分達の利益になると思っていない。また、無料ダウンロードの影響について、ミュージシャンの37%はあまり影響がない、35%はむしろキャリアの助けになっていると回答している(『デジタル音楽の行方』144ページより)。

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