当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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2021-01-01から1年間の記事一覧

Rotten Tomatoesで批評家の評価は低いがワタシは好きな映画を集めてみた

最近では映画の宣伝でも「ロッテントマトで9X点!」とか普通に使われることが多くて、そういうものを見るとダセーっとか思ったりもするが、とか言いつつ小心者のワタシも残された短い時間を面白くない映画でムダにしたくないと Rotten Tomatoes を参照するこ…

来月刊行されるショシャナ・ズボフ『監視資本主義』を改めて取り上げておく

str.toyokeizai.net「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2021年版)」で既に触れているのだが、版元である東洋経済新報社のサイトに個別ページができていたので、改めて来月刊行されるショシャナ・ズボフ『監視資本主義』を取り上げてお…

スティーブン・ジョンソンの新刊は人類の偉大な成果としての「余生」がテーマとな

www.nytimes.comかのスティーブン・ピンカーが、スティーブン・ジョンソンの新刊 Extra Life の書評を書いている。Extra Life: A Short History of Living Longer作者:Johnson, Steven発売日: 2021/05/11メディア: ハードカバーExtra Life: A Short History …

ジョン・レノンの最後の日々(とマーク・チャップマン)を描く伝記の邦訳が出る

トランネットのオーディション課題概要に面白そうな本が入っている。一目見て分かるが、ジョン・レノンの伝記本である。ジョン・レノンの伝記なら既にいくらでもあるが、本書の場合、著者に小説の総売り上げ発行部数が3億部をこえるというベストセラー作家の…

ロバート・フリップがモヒカン刈り(というかキューピーカット)にする模様の動画公開

昨年、英国がロックダウン入りしてからロバート・フリップ先生は、アンビエントシリーズ Music For Quiet Moments に加え、トーヤさんとの夫婦漫才シリーズ Toyah & Robert's Sunday Lunch において、網タイツ姿で踊ったり、被り物をして踊ったり、蜂のコス…

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その44

前回からひと月以上間が空いてしまったが、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の宣伝というのがこのブログの存在意義なので、反応がある限りしつこく続けさせてもらいます!まずは前回紹介した小関悠さんの「フレンチのコ…

ブルース・シュナイアーが予言する「AIがハッカーになり人間社会を攻撃する日」

www.belfercenter.orgブルース・シュナイアー先生が Wired に「Hackers Used to Be Humans. Soon, AIs Will Hack Humanity(ハッカーはかつて人間だった。じきに AI が人間性をハックする)」という文章を寄稿している。その趣旨はタイトルの通り、じきに AI…

我々の脳はコンピュータよりもインターネットに近い? 脳の働きの新しいパラダイムをもたらす新刊

boingboing.net神経科学者のダニエル・グレアム(Daniel Graham)の An Internet in Your Head – A New Paradigm for Understanding the Brain という本を取り上げているが、これは面白そうである。ディーン・ブオノマーノ『バグる脳 ---脳はけっこう頭が悪…

ウィキペディアの「社名の由来一覧」ページが今更ながら面白い

kottke.orgWikipedia の List of company name etymologies、要は「社名の由来一覧」ページが面白いという話である。はてなブックマークを見ると英語版でも15年前にぶくまされているので、知る人はとっくに知っている話のようだが、ワタシは初めて知った。ま…

篠原奎次氏が浮世絵の木版技法を実演する動画を今更知る

www.openculture.comこの記事経由で、スミソニアン国立博物館の YouTube チャンネル、それも Smithsonian's National Museum of Asian Art というアジアのアートに特化したチャンネルに浮世絵の木版画作成を実演する動画を知る。この元動画が公開されたのは2…

邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2021年版)

私的ゴールデンウィーク恒例企画である「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」だが(過去回は「洋書紹介特集」カテゴリから辿れます)、10回目を迎えた昨年、「この企画も今回で終わりである。ちょうど10回、キリが良い」と宣言させてもら…

ティム・オライリーが「シリコンバレーの終焉」について長文を書いていたのでまとめておく

www.oreilly.comひと月以上前になるが、ティム・オライリー御大が珍しく Radar に長文を書いていた。テーマは「シリコンバレー終焉論」である。タイトルは、コロナ禍のはじまりだったおよそ一年前にチャートインして話題になった R.E.M. の It's the End of …

Twitterでフォローすべきサイバーセキュリティの専門家リストを日本で選ぶなら?

securityboulevard.comSchneier on Security で知ったページだが、2021年に Twitter でフォロー必須なサイバーセキュリティの専門家を21人選出している。見てみると、当のブルース・シュナイアー先生をはじめとして、ケビン・ミトニックのような古株、Krebs …

発売50周年を迎えるローリング・ストーンズ『スティッキー・フィンガーズ』の有名なカバー写真を巡る話で驚いたこと

www.vanityfair.comこないだ FTP の RFC 発行日がストーンズの「ブラウン・シュガー」の発売日と同じという小ネタを知ったが、それから間もなく発売された、その「ブラウン・シュガー」も含むアルバム『スティッキー・フィンガーズ』が発売されて今週50周年…

草思社文庫に入ったデジタルテクノロジー関連本を調べてみた

録画しておいた ETV 特集の「パンデミック 揺れる民主主義 ジェニファーは議事堂へ向かった」を見たら、ここでもショシャナ・ズボフが出ていて、『監視資本主義の時代』の邦訳、いったいいつになったら出るんやろうね? と Amazon で「監視資本主義」を検索…

『AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは』とAI倫理、顔認識技術の行方

週末に Netflix を含め映画をいくつか観たので、今日はその話を中心に更新したい。まず一つ目はなかむらかずやさんにお勧めいただいた『AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは』。この作品はワタシのアンテナに入ってなかったのだが(みんなどうやって Net…

『パーム・スプリングス』と『隔たる世界の2人』という二つのタイムループ映画を観た

パーム・スプリングス [Blu-ray]アンディ・サムバーグAmazonようやく近場のシネコンもレイトショーを再開してくれたおかげで、『パーム・スプリングス』を公開初日に観に行けた。サンダンス映画祭で大変に話題になったタイムループもの、という事前知識だけ…

『隔たる世界の2人』で印象的に使われていた「The Way It Is」とブルース・ホーンズビーの現在について

上で紹介した『隔たる世界の2人』でうまいと思ったのは、ブルース・ホーンズビー・アンド・ザ・レインジの「The Way It Is」という80年代のヒット曲が使われていたこと。ブルース・ホーンズビーのピアノによるメロディーが印象的な全米1位のヒット曲で、ワタ…

メッセージングアプリSignalの暗号通貨による送金機能の追加にブルース・シュナイアーが苦言

www.schneier.comエンドツーエンド暗号化で高度なセキュリティを実現していることが売りのメッセージングアプリ Signal が暗号通貨による送金機能のβテストを開始というニュースにブルース・シュナイアー御大がコメントしている。記事タイトルに WTF をつけ…

アメリカを代表する経済学者の遺作『ロック経済学』の邦訳が出るぞ

yamdas.hatenablog.com高名な経済学者であるアラン・クルーガーが自殺したのも、その遺作が『ロック経済学』だったのもかなり驚いたものだが、今年の6月に邦訳が出る。ROCKONOMICS 経済はロックに学べ!作者:アラン・B・クルーガーダイヤモンド社AmazonROCKON…

【絶景】Windowsスポットライトに近いアングルで十年前に写真を撮っていた【十二使徒】

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来」の宣伝ばかりでも嫌がられそうなので、それから離れたちょっとした話題を。先日、トイレから戻ってパソコンの画面を見たら、何か見た覚えのある景色が写っている。調べてみたら、確かに…

テッド・チャンはAIでなく資本主義を恐れる

www.nytimes.com昨年後半に Vox の編集主幹から New York Times のコラムニストに転身した気鋭のジャーナリストであるエズラ・クラインのポッドキャストに、当代最高の SF 作家のひとりであるテッド・チャンが出演している。www.newyorker.comそういえばテッ…

ケヴィン・ケリーの新刊は3巻1000ページもの分量の『消えゆくアジア』とな

Vanishing Asia by Kevin Kelly — Kickstarter 『〈インターネット〉の次に来るもの―未来を決める12の法則』に続くケヴィン・ケリーの新刊は、Kickstarter のクラウドファンディングで資金調達し、しかもテーマがアジアだという。一瞬、前作が中国で最初に出…

柳瀬博一さんのおかげで榎本幹朗『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』が出ているのを知る

www.joinclubhouse.comもはや Clubhouse アプリを立ち上げることも稀になってしまったが、柳瀬博一さんのこれの告知にピンとくるものがあったので聞いてみたら、榎本幹朗さんの『音楽が未来を連れてくる 時代を創った音楽ビジネス百年の革新者たち』が2月に…

ノマドランド

ノマドランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]フランシス・マクドーマンドAmazon帰省時に少し時間ができ、映画に出向いたのだが、『花束みたいな恋をした』と『ノマドランド』のどちらを観ようか悩むこととなった。実は前者にしたかったのだが、その日の後の…

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その43

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、考えてみればこれってはある種の「秘密」がある本だよね、と今更思い当たってツイートしたところ、既に感想をいただいている方々からコメントをいただいた。ありがたいことである…

ビル・ゲイツもAI分野の必読書と推した『マスターアルゴリズム』邦訳が原著刊行から5年以上の時を経て出る

www.kamishima.netペドロ・ドミンゴスの『The Master Algorithm』は、ビル・ゲイツが AI 分野の必読書に挙げていたので注目し、ワタシも何度か文章の中で引き合いに出している。 ユートピアのキモさと人工知能がもたらす不気味の谷 - WirelessWire News(ワ…

デヴィッド・ボウイはドラマ『ハンニバル』に主人公の叔父役で出演予定だった

screenrant.comマッツ・ミケルセンがハンニバル・レクター博士を演じたドラマ『ハンニバル』はワタシも好きで全部見ているが、デヴィッド・ボウイが出演するかもしれなかった話は知らなかったな。ボウイにオファーされたのは、ハンニバルの叔父であるロバー…

今になってピンク・フロイドのネブワースライブがリリースされる意義

nme-jp.comこのニュースに関する記事をいくつか見たが、なんでこのライブが重要な理由というか核心にどこも触れてないのか不思議になる。具体的には、なんで誰もクレア・トリーに言及しないんだ?ニック・メイスンはキャンディ・ダルファーとマイケル・ケイ…

『メーキング・オブ・モータウン』は幸福なテックスタートアップの話みたいだった

メイキング・オブ・モータウン [Blu-ray]発売日: 2021/06/02メディア: Blu-rayコロナ禍と個人的な事情のアレコレで、観たい映画はいくつもあれども、なかなか映画館に足を運ぶ都合がつかない。ある時期から、家で観た新作でない映画についてはブログで取り上…

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