最近 RSS+BitTorrent 関係の話題を目にすることが多いが、このあたりの話はいきなりぽっと出てきたわけではない。この話題はDiscreet Blog が断続的に取り上げており、参考にさせてもらってます!
- 『RSS』と『ビットトレント』を組み合せ、快適に大容量ファイルをダウンロード
- Torrentocracy = RSS + Bit Torrent + Your TV
- 暮れの餅代最右翼 iPodder の件ですが
- Draft spec for the BitTorrent RSS module
BitTorrent と RSS の連動というのは、Steve Gillmor が既に昨年の段階で書いていたことなんですな。ワタシは鈍いので、BroadCatching と言われても未だピンとこないところもあるのだが、HowTo文書を読むとかなり話は具体的になっている。TiVo との連動とかいかにもな感じだし。
岩田さんのエントリを読めば分かることだが、注意しなければならないのは、ここでいう RSS とは、日本で主流の RDF ベースの RSS 1.0(Rich Site Summary)ではなく、Dave Winer 主導の RSS 2.0(Really Simple Syndication)であること。
昨年「Blog戦争:RSSはどこへ行く?」なんて記事が書かれた頃には、反デイブ・ワイナー連合、と書くと明らかにミスリードだし怒られるだろうが、とにかく Atom への期待は大きかった。Atom が主流になるとデイブ・ワイナーも元気を失うのかなと思ったりしたが、それは杞憂で RSS2.0 ベースの動きは一貫して活発で、特に最近では以前にも紹介したポッドキャスティング(Podcasting)周りの動きもあって元気満々という印象がある。
その iPod 関係では RadioPod なんてのもリリースされており、津田大介さんが以前書いていた「ラジオコンテンツのアーカイブ化、再利用」が実現されないか楽しみだし、RSS リーダ FeedDemon の作者もポッドキャスティングと BitTorrent のサポートを表明するなど、アルファギークな方々は、当分この分野から目が離せないのではないか。
またちょうどタイミング良く百式で PodcastAds が紹介されており、RSS の商業化とあわせそれを起点としたビジネスも模索中といったとこだろうか。
さて一方で、一時期はあれだけ盛り上がっていた Atom 関係はどうなったのだろう。IETF の Atom ワーキンググループでドラフト第三版が公開されたときには、「Atom も RSS と同じ道を?」に書かれるような不満を目にしたが、当のワーキンググループのチェアマンを務める Tim Bray が、Atom ワーキンググループの終了について言及している(個人的には、この文章があんまり話題にならないのが不思議である)。
今頃、デイブ・ワイナーは高笑いしているのだろうか。ワタシは非常に狭い範囲しか巡回していないので大勢がつかめてないので、間違いがあったら指摘してください。
追記:Atomワーキンググループ終了というより、Atomが完成が見えてきたというほうが正しいとのこと。そうか、最初の文章で先入観をもってしまい、後の文章を言い訳のように読んだのは誤読でした。というわけで逆リンク!:http://webweaver.g.hatena.ne.jp/kotastyle/20041128#p1