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「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」で紹介した本のうち三冊の邦訳が出る

今年のゴールデンウイークに公開した「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」だが、週末調べものをしていて、ここで紹介した本三冊の邦訳情報を知ったので、まとめて取り上げておく。

まずは、未翻訳ブックレビューで知った李開復(カイフー・リー)の本。

AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」

AI世界秩序 米中が支配する「雇用なき未来」

  • 作者:李開復
  • 発売日: 2020/04/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

ちょうど出たばかりですな。正直これは絶対邦訳が出るだろうと予想していたので意外性はない。中国×AI という読者の興味を惹くトピックを二つも備えているので売れるでしょうな。

続いて同じく AI がテーマのメレディス・ブルサード『AIには何ができないか データジャーナリストが現場で考える』が先月出ていた。

李開復の本とは逆に、著者の日本での知名度が低いし、難しいかなと思っていたのだが、やはり AI がテーマだと面白い本は出るんでしょうな。『Artificial Unintelligence』という原題の面白さは邦題には受け継がれていないのは残念だが、これは仕方ないか。

最後にこれは驚いたのだが、スコット・ギャロウェイの新刊の邦訳が10月に出る。

こちらについては、「自己啓発本の路線らしいのが難しい」と書いちゃったけど、原書が出たのが今年の春であることを考えるとかなりのスピードで邦訳が出ることになる。

副題に「GAFA時代の人生戦略」と入れていることからも分かるように、それだけギャロウェイの『The Four GAFA 四騎士が創り変えた世界』(asin:4492503021)が日本でヒットしたので、彼の新刊なら当たるという目算があってのことだろう。新刊の内容はあんまり GAFA 関係ないと思うんだけど……。

そうそう、このブログの存在意義である宣伝を例によって入れておきます。どうかよろしくお願いします。

そうそう、ブレイディみかこさんから(ワタシだけが)あっと驚く話を聞いたので、次回の更新があれば、そのとき触れさせてもらおう!

音楽を救うニール・ヤングの孤独な探求:低品質なストリーミング配信は我々の楽曲と脳を傷つけていると彼は言う。彼は正しいのか?

「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)」でも紹介した本が出ることを受けてか、ニール・ヤングが低品質なストリーミング音楽配信への憎悪と高音質へのこだわりについてインタビューを受けている。

この長文記事の冒頭を訳してみる。

ニール・ヤングは蜂に刺された世捨て人より変わっている。彼は Spotify が嫌いだ。彼は Facebook が嫌いだ。彼は Apple が嫌いだ。彼はスティーブ・ジョブズが嫌いだ。彼は、デジタル技術が音楽に対して行っていることを嫌っている。

ニール・ヤングシリコンバレー人種を嫌っており、シリコンバレーが生み出すものは有害で反人間的だと考えている。巨大テック企業のことを考えると、彼はもう音楽を作りたくないというところまで来たのを認めている。

記事中やたらと [expletive] という表記があるのだが、ここは元は四文字言葉であるという意味である。

記事はニール・ヤングをどこか時代遅れの老人、ドン・キホーテのように見せているところがあるが、ニール・ヤングを他の仲間のロックスターと分けたのは、彼がオーディエンスが聴きたいものに迎合するのを一貫して拒否し、何か素晴らしいことをやり遂げたら、そのスタイルを棄て、彼にとってよりリアルに思えるものを追求してきた彼の気質にあることもちゃんと書いている。

彼は変人呼ばわりされるのは気にしておらず、ストリーミング配信音楽は、モンサント遺伝子組み換え作物が食品について行っているのと同じように我々の脳に害を与えていると信じている。

記事の冒頭に「彼はスティーブ・ジョブズが嫌いだ」とあるが、ニール・ヤングは、スティーブ・ジョブズが大の音楽ファンであり、本物の音楽を聴くべくレコードをかけていたことを認めている。ヤングはジョブズに、Apple iTunes を(ヤングからみて)マシな音楽プラットフォームにするようもちかけたそうだが、当然ながら両者は折り合わなかったとのこと。

以前にも書いたことがあるが、ワタシはニール・ヤングの衰えない創作欲にも、Neil Young Archives への取り組み(100万ドルをこえる資金を投じているらしい)も高音質へのこだわりにも敬意を払っているが、一方でニール・ヤングのファンってそれほど音質にこだわっているかなというのが少し疑問だったりするのだが、この記事を読むとヤングが幼いときに患ったポリオ、そして彼の子供たちが患う脳性麻痺という病気が関係しているように思う(記事中、天才が意図的に作った(でも実はそれほどひどくない)クソアルバムの代表とされる『Trans』のことが、子供たちの脳性麻痺と絡めて触れられている)。

ワタシ自身は、コンポは持っているがそちらで CD を聴くことはなくなり、普段はほぼ PC で音楽を聴いている。もっとも多いのは Apple Music であり、その次が YouTube か。いずれにしてもストリーミング配信の音楽である。将来、脳についてもっと解析が進み、ヤングが主張するようにそれらは脳に有害だと判明するかもしれないが、どうだろう。

ネタ元は Boing Boing

To Feel the Music: A Songwriter's Mission to Save High-Quality Audio

To Feel the Music: A Songwriter's Mission to Save High-Quality Audio

To Feel the Music: A Songwriter's Mission to Save High-Quality Audio (English Edition)

To Feel the Music: A Songwriter's Mission to Save High-Quality Audio (English Edition)

こないだ「グレタ・トゥーンベリ効果」を取り上げたと思ったら、来月には彼女の本の邦訳が出るのを知る【追記あり】

こないだ「グレタ・トゥーンベリ効果」を取り上げ、彼女の本について「知名度が日本でも上がれば邦訳が出るかも」みたいに書いたのだが、調べてみたら来月出るじゃん!

グレタ たったひとりのストライキ

グレタ たったひとりのストライキ

でも、共著者にグレタ・トゥーンベリの母親であるマレーナ・エルンマンが名前を連ねているということは、『No One Is Too Small to Make a Difference』の邦訳ではなく、原書が10月に出る本の邦訳だろうか?

Our House is on Fire: Scenes of a Family and a Planet in Crisis

Our House is on Fire: Scenes of a Family and a Planet in Crisis

  • 作者: Malena Ernman,Greta Thunberg,Beata Thunberg,Svante Thunberg
  • 出版社/メーカー: Particular Books
  • 発売日: 2020/03/05
  • メディア: ハードカバー
  • この商品を含むブログを見る

Our House is on Fire: Scenes of a Family and a Planet in Crisis (English Edition)

Our House is on Fire: Scenes of a Family and a Planet in Crisis (English Edition)

そうなると原書と邦訳がほぼ同時刊行ということになるが、本当かな。

版元はオーウェン・ジョーンズなど面白い本の邦訳をいくつも出している海と月社とな。さすがである。

[2019年8月26日追記]:本エントリについて、海と月社の公式 Twitter アカウント(担当は代表の方!)からご教示いただいた。

そういうわけで、2冊分の内容を1冊にした、とてもお得な内容になるそうです。

スティーヴン・キング原作の映画ランキング(1位はそれかよ!)

スティーヴン・キング原作の映画をランク付けした記事だが、『IT』のチャプター2の公開と『トム・ゴードンに恋した少女』の映画化決定を踏まえた記事らしいが、『ドクター・スリープ』のこと忘れてないかい?

それはともかく、そもそもキングの小説で映画化されたのって全部でいくつあるんでしょうね。

この記事のランク付けは以下の通り。

  1. デヴィッド・クローネンバーグ『デッドゾーン』asin:B00005HXXS
  2. ブライアン・デ・パルマ『キャリー』asin:B079VZTMZN
  3. スタンリー・キューブリック『シャイニング』(asin:B003GQSYMG
  4. フランク・ダラボン『ショーシャンクの空に』asin:B003GQSYHQ
  5. ロブ・ライナーミザリー』(asin:B079VZ31DR
  6. ロブ・ライナースタンド・バイ・ミー』(asin:B018S2FN80
  7. ミカエル・ハフストローム『1408号室』(asin:B006NZ7Q1C
  8. アンディ・ムスキエティ『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』asin:B07DVRK8P1
  9. フランク・ダラボン『ミスト』asin:B019GQN33O
  10. マイク・フラナガン『ジェラルドのゲーム』
  11. ポール・マイケル・グレイザーバトルランナー』(asin:B07WFP6HSG
  12. ジョン・カーペンター『クリスティーン』(asin:B00MN8TR0G
  13. テイラー・ハックフォード『黙秘』(asin:B00CPC0HRC
  14. フランク・ダラボングリーンマイル』(asin:B00NITX0C0
  15. ケヴィン・コルシュ、デニス・ウィドマイヤー『ペット・セマタリー』(今年公開のリメイク版のほう)
  16. マーク・パヴィアナイトフライヤー
  17. ジョージ・A・ロメロクリープショー』(asin:B07G8FC31J
  18. フリッツ・カーシュ『チルドレン・オブ・ザ・コーン』(asin:B00005TOP2
  19. デヴィッド・コープ『シークレット ウインドウ』(asin:B00XP97IXU
  20. スティーヴン・キング『地獄のデビル・トラック』(asin:B00M9U83IU

キング自身が監督して、「この人、映画分かってないんじゃない?」と呆れられた(傑作と推す人もいる)『地獄のデビル・トラック』が20位とはいえ入っていたり、失敗作とされる『クリスティーン』が結構上に入っていたり、なんといっても多くの人が1位だと思う『ショーシャンク』がトップ3にも入ってないのに(しかし記事のキャッチ画像は『ショーシャンク』!)英国人の底意地の悪さが光っている、とかいろいろ物言いをつけたくなるランキングかもしれない。クリストファー・ウォーケン様の『デッドゾーン』はワタシも好きだけどさ……。

というか、恥ずかしながらこれで初めてタイトルを知った映画がいくつかあったりした。

10位に入っている『ジェラルドのゲーム』は、先日ワタシが『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』での仕事を激賞したマイク・フラナガン監督作で、Blu-ray や DVD は出ていないが、Netflix で観れるので、近いうちに観ようと思う。

キングの小説は当然ながら長編が多いので、実は映画よりもテレビドラマのほうが向いていると思う。そうした意味で、キング原作のテレビドラマのランキングも誰かやらんかなとは思う。

さらば愛しきアウトロー

さらば愛しきアウトロー[Blu-ray]

さらば愛しきアウトロー[Blu-ray]

行きたいと思っていたが、繁華街の映画館でしかやっていないため足が向かなかった映画である。が、気が付くとワタシの行きつけのシネコンで上映になっており、喜んで上映時間を見たら、開始時間が朝8時半前の上映が1回のみだった……。

「午前十時の映画祭」にも行けなかったワタシにこの上映時間は拷問に近いものがあるのだが、なんといってもロバート・レッドフォードの俳優引退作である(ここで『アベンジャーズ/エンドゲーム』のことは考えない方向で)。土曜日に平日とほぼ同じ時間に起きて出向いた。

こんな時間から観る人ワタシの他にいんのかいと思ったのだが、ワタシも含め十名くらいの客入りだった。

さて、本作は70歳過ぎまで銀行強盗を繰り返したフォレスト・タッカーを主人公とする映画だが、そうした高齢のアウトローについての記事を原作とする点、そのアウトローの主人公が不思議な人間的な魅力を持っている点、その主人公と若い刑事の追跡劇である点、そして主役を演じる名優にとってその俳優人生におけるおそらく最後の主演作となるであろう点で、本作は『運び屋』と共通点がある映画である。

劇中何度もテレビでかかる映像からも本作が一種の西部劇であることが示されるが、これぞアメリカ映画と言いたくなる感じがあった。

本作と『運び屋』の一番の違いは、シシー・スペイセク演じるジュエルの存在である。子供の頃に『キャリー』をテレビで観てトラウマを植え付けた彼女も老女の役をやるような歳になったのかと思ってしまうが、思えばあれは40年以上前の映画なのだ。

それにしてもシシー・スペイセクが馬に乗って主人公の前に現れる場面の、陽に照らされた彼女の美しさと言ったら! 宝石店から引っ張り出した主人公を店に引き戻す場面の緊張感、認めたくはないが蓮實重彦がコメントするように、本作はシシー・スペイセクの存在をもって『運び屋』よりも優れていると言えるのかもしれない。

もちろんロバート・レッドフォードの演技もよくて、子供の頃から強盗をやっては人生のかなりの時間をムショ暮らしだったフォレスト・タッカーが、本作に描かれるような気品があったのか疑問も感じるが、レッドフォードが立ち振る舞いだけで納得させられてしまう。

あと本作はダニエル・ハートの音楽がとても良かった。主旋律が楽器を変えて繰り返される本作のサントラ をApple Music で繰り返し聴いている。

さらば愛しきアウトロー

さらば愛しきアウトロー

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その25

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、まずは購入いただいた方の声から。

ワタシもそう思います(笑)。またこの夏、積読状態だったこの本を読んでくださった方もいる。

電子書籍、紙問わず積読の山に埋もれている方も少なからずいるはずで、その中からワタシの本を手にとってくれたのはありがたいことである。

個人的には、これまで読んだ「グッドバイ・ルック」の感想の中で一番受けた。でも、そうだよなぁ。

これはシビアな認識だが、その感想を持たれるのも無理からぬ話である。

あとこの方も「追加収録知らなかった」と書かれているが、バージョン1.1.1で「インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」が追加収録している。紙版に初めてこの文章は収録されたが、電子書籍も無料で更新可能なのでよろしくお願いします。

Linux Journalの終焉とともに考える、ウェブがインターネット・アーカイブと同義になる恐ろしく悲しい未来

2017年にも終了かという話があった Linux Journal今度は本当に終了とのことである。

1994年の創刊以来、四半世紀にわたり Linux Journal に携わってきたドク・サールズが、その終焉について文章を書いている。彼がもっとも気にしているのは、まさに25年分のアーカイブである Linux Journal のウェブサイトの行方である。

上でリンクしたスラドのストーリーにも「Webサイトも今後数週間のうちに閉鎖される」とあるが、ドク・サールズも、もはや Linux Journal がサブスクリプションベースのデジタル雑誌として存続することは期待していないが、LinuxJournal.com の Drupal ベースのサイト並びにそのアーカイブは残せないものかと訴えている。そして残念ながら、その権限はサールズにはない。

「クールなURIは変わらない」というのも今や昔の話で、『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』第67回でワタシは以下のように言っている。

20年前は素直にデジタルなら残る、と思って世界に発信していた。ところが、実際にはどんどん消えていって、残っていない。なぜ、私たちは、デジタルはずっと残るんだ、と思ったんでしょうね。

これは『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』における問題意識にも関係する問題である。

ワタシが過去関わったウェブメディアでは、URL は変われども archive.wiredvision.co.jp ドメインでほぼそのままの形でアーカイブを遺してくれているワイアードビジョンは良心的、かつ例外的な存在だった。

ドク・サールズのブログを受け、デイヴ・ワイナーが archive.org(つまり Wayback Machine)へのリダイレクトという解決策があると書いている。IT 専門ポッドキャストとして有名だった IT Conversations(ワタシが「IT関係の講演・インタビュー音声が聞けるウェブログ」としてここを紹介したのが15年前なんだな!)もそのようにして現在も残っている(?)という。

デイヴ・ワイナー自身この考え方に抵抗があったことを書いているが、「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブ」を考える上で、これはある意味すごく恐ろしいことである。

もしかすると我々は、ウェブの何たるかについての考えを変えるべきなのかもしれない。archive.org こそウェブの永久版なのだろう。そうなると当然次に来る疑問は、はじめから archive.org に公開すればいいのではないか? になる。

つい最近もヤプログ!Yahoo!ブログのサービス終了が予告された。ブログの移行は可能かもしれないが、サービス終了を機にウェブから消えてしまうブログが多いのは間違いない。そうして現実にウェブからどんどんウェブサイトは消えていき、それとともにウェブの多様性は少し減ってしまう。

それが行きつく先は……もはやウェブ自体がネットにおける主戦場ではなくなり、そのうちウェブが archive.org と同義になってしまうという未来である。

いくらなんでも悲観的だと思われるかもしれないし、ワタシもそんな未来は望んでいない。しかし、当たり前のようにあると思ってきたウェブ自体が、気が付いたら死に絶えているという未来が絶対ないと断言できる自信もないのである。

インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済 (Harvard business school press)

インテンション・エコノミー 顧客が支配する経済 (Harvard business school press)

我々は今「オープンソースの黄金時代」にいるのか?

クラウド企業がイノベーションオープンソース化し、そして旧来からの企業もオープンソースに新たに参加しており、オープンソースの持続可能性はこれまでないほど高まっているという趣旨の記事である。

前者については GoogleマイクロソフトAmazon の取り組み、後者についても Home Depot などの例が挙げられているが、面白いのは記事中のリンクの多くが、GitHub ドメインということ。

「オープンソース」という言葉が発明されて20年あまり、そもそもフリーソフトウェアオープンソースでビジネスなんかできるのかと懐疑的に言われていた時代を知る人間としては、今が過去最高と言われても少し面食らってしまうところがある。

それでも、果たして「オープンソースの黄金時代」があるとしてそれは過去のある時期なのか、今が天井なのか、あるいはもっと栄える未来の可能性があるか考えてみるのは面白いかもしれない。

ネタ元は Slashdot

イノベーションを加速するオープンソフトウェア (静岡学術出版教養新書)

イノベーションを加速するオープンソフトウェア (静岡学術出版教養新書)

気候異常や地球温暖化など自然環境の危機がテーマの児童書の出版数が2倍になったという「グレタ・トゥーンベリ効果」

今の児童書業界では、気候異常や地球温暖化といった自然環境の危機がテーマの児童書がトレンドになっており、そうした書籍の出版数が過去一年で2倍以上になってるそうな。もちろん売り上げも2倍に伸びてるとのこと。

なんでそんなトレンドがと思うが、昨年スウェーデン議会前で地球温暖化問題のための学校ストライキを行ったことで一躍有名となったグレタ・トゥーンベリのおかげということらしい。つまり、この書籍の出版数(と売り上げ)の倍増は「グレタ・トゥーンベリ効果」であるというのだ。

日本ではグレタ・トゥーンベリの名前がまだそこまで人口に膾炙していない印象があるが、欧米ではそこまで影響力があるんですな。Guardian の記事でも彼女がいずれノーベル平和賞を受賞するかなんて記述があって、そんなことになってるとは驚きである。

で、実際にどういう本が出ているかいろいろ紹介されているのだが、そういえばグレタ・トゥーンベリ自身の講演をまとめた本が今年刊行されているのである。ペーパーバックで100ページ足らずの分量だが、彼女の知名度が日本でも上がれば邦訳が出るかも。

No One Is Too Small to Make a Difference

No One Is Too Small to Make a Difference

No One Is Too Small to Make a Difference (English Edition)

No One Is Too Small to Make a Difference (English Edition)

ネタ元は kottke.org

ワタシがこれまでNetflixで観てきたドラマをまとめておく

先月、「積みNetflix披露の会というアイデアはどうだろう?」というエントリを書いたのだが、そこで挙げた作品をまだほとんど消化しきれていないのに、新たにドラマやらドキュメンタリーが話題になって、そちらに目移りする有様である。

ワタシが Netflix と契約したのは2017年10月で、まだ2年足らずなのだが、備忘録の意味も兼ね、ここらでひとつこれまで観てきたドラマをまとめておこうと思う。

飽くまで Netflix で観たというだけで、Netflix オリジナルドラマ以外も含まれているのにご注意を。

ハウス・オブ・カード 野望の階段(公式サイトNetflixWikipedia

実を言うと、これは Netflix 契約前に DVD レンタルで観ていたので本当は入れちゃいけないのだが、Netflix ドラマの象徴的な存在だし、Netflix への信頼にこの作品の成功が寄与したのは間違いないわけで。

ただ、その契約後に始まったシーズン5は評判が悪かったので、ワタシはシーズン4までしか観ていない。ご存知の通り、その後ケヴィン・スペイシーがセクハラ問題で降板し、シーズン6はミニシリーズみたいな形で終了してしまったので、その判断で結果オーライだった。

マスター・オブ・ゼロ(NetflixWikipedia

Netflix に入ってはじめて観始めたドラマは、これと『ストレンジャー・シングス』だった。

アジズ・アンサリの才気が発揮された素晴らしいドラマで、シーズン2がこの後どう展開できるんだという感じで終わったのに、明らかに行き過ぎた不当なセクハラ告発があり(参考1参考2)、キャリアにダメージを受けたのは腹立たしい話である。

最新作『アジズ・アンサリの"今"をブッタ斬り!』を観ても彼が受けたダメージが分かるが、『マスター・オブ・ゼロ』のシーズン3始動を期待したい。

ストレンジャー・シングス 未知の世界(NetflixWikipedia

少し前にシーズン3を完走したのだが、良かったねぇ! はっきりいって、シーズン3がこのドラマのベストになる予感すらある。最終話まさかこのドラマでボロ泣きするとは思わなかった(が、冷静に考えると、あの歌の場面って、海外で爆笑されたという『海猿』映画版の携帯電話の場面と大差ない気もするが)。

シーズン3は本当にキラキラした魅力に満ちている。何しろ今シーズンは夏休みの話だから、少年たちグループがオタクというスクールカースト下位という描写すらほぼなく、その輝きをひたすら堪能できる。

特に素晴らしいのはスティーブで、個人的にはシーズン3はスティーブのシーズンだと断言したくなるくらい。スティーブも当初からのキャラクターだが、スクールカースト上位のいけすかないヤツだったのが、こんな感じにイイ役になった役ってアメリカのドラマで他にあるだろうか。

というわけでワタシはとても楽しんだわけだが、今シーズン特にその度合いが増した本作における1980年代のキラキラさ加減、礼賛ムードにはちょっと疑問も感じる。

本作に登場する少年グループは1983年に12歳という設定だったはずで、1971年生まれということになろうか。1973年生まれのワタシとは少しずれるが、基本的には同世代といって問題はなかろう。

当然ながらワタシにとっても1980年代は、その多感な少年時代を過ごした時期だったわけで、ワタシなりに思い入れはある。

しかし、1980年代はスカだった史観という呪詛にワタシがとらわれているところがある。ワタシの場合、洋楽情報のソースだった1990年代のロキノンの影響も大きいだろう。

このドラマのクリエイターであるダファー兄弟って、少年グループと同じく1970年代はじめの生まれ、つまり、ワタシとだいたい同年代かちょっと上くらいかとずっと思い込んでいたのだが、1984年生まれでワタシより10以上年少というのを知ったときにはちょっと驚いたものだ。

80年代リバイバル、という言葉もそれこそ90年代からあったはずで、「ストレンジャー・シングス」がその何周目かもはや分からないのだが、そのあたりを網羅的に論じる知識はワタシにはないので、この話はここで終わる。

13の理由(NetflixWikipedia

このドラマは間違いなく衝撃作で、そうした意味でシーズン1で終わってくれたほうがよかったかもしれない。

批評家がけなすほどシーズン2は悪くはなかったが、その最終回でこれはもうここで止めてよいかなと思った。

よって、もうすぐシーズン3が配信開始だが、多分観ないと思う。シーズン1からハンナの自殺シーンが削除されるというニュースもその気持ちを強めた。

ベター・コール・ソウル(NetflixWikipedia

『ブレイキング・バッド』はワタシにとっても特別なドラマだったので、そのスピンオフってどうよという懐疑的な気持ちがあったのだが、これはこれで『ブレイキング・バッド』とはまた違った意味で自分の中で大きな作品になっている。

というか、あの史上最高のドラマと言われた『ブレイキング・バッド』よりもこちらのほうが好きかもしれないくらい。

あとはどれくらいしっかりした完結を見せてくれるかでしょうね。

ブラック・ミラー(NetflixWikipedia


アメリカン・クライム・ストーリー/O・J・シンプソン事件(NetflixWikipedia

ワタシが観たのはシーズン1のO・J・シンプソン事件のみである。正直、『O.J.: Made in America』が Netflix になかったので、その代替として観た。こちらもさすがに見ごたえがあった。

マーシャ・クラーク演じるサラ・ポールソン、あとスターリング・K・ブラウンが『THIS IS US』とも共通する役をやっててよかったですね。

マインド・ハンター(NetflixWikipedia

今まさにシーズン2を観ているところである。

当代最高の映画監督の一人であるデヴィッド・フィンチャーが主力となって作る作品だから、これは観ないわけにはいかない。

登場人物たちの演技、フィンチャーらしい暗い色調で統一された強力なカラーコーディネート、70年代後半の再現、いずれも見事で満足なのだが、個人的にはシーズン1からもっとエグい殺人描写がみられると思っていたので、その点は少し肩透かしだったかもしれない。

The OA(NetflixWikipedia

ブリット・マーリングというと『アナザー プラネット』が大好きなので、彼女が手がけるドラマならと軽い気持ちで観始めたのだが……文句なしにヘンテコなドラマだった。

本当になんなんだこれはな回が続いた後で、文字通り呆然となるシーズン1の終わり方はもはや伝説だが、シーズン2は自分が観ているのはいったいなんなんだ感がさらに増していて、とんでもなかった。シーズン2も例によって終わり方に呆然となった。

先日、シーズン2での打ち切りが発表されてしまったが、ワタシのようなファンでもまぁ仕方ないかなと思ってしまうところがある。ブリット・マーリング(とザル・バトマングリのチーム)は、また違った形で『The OA』の続きを見せてくれるんじゃないかな。

オザークへようこそ(NetflixWikipedia

ジェイソン・ベイトマンが好きなのと評判が良かったので観始めたのだが、あまりにダークでストレスフルな展開にシーズン1のエピソード1だけで脱落してしまった。

いや、間違いなく面白いんだと思う。ダークでストレスフルなドラマも好きである。それこそ『ブレイキング・バッド』がそうだったように。

でも、ああいうのはワタシはもういいのだ。それなら『ブレイキング・バッド』をもう一回観るから。

アトランタ: Atlanta(NetflixWikipedia

今をときめくドナルド・グローヴァーが手がけるドラマということでシーズン1を観た。

ドナルド・グローヴァーがラッパーではなく、そのうだつのあがらないマネージャーを演じているのが面白い。

正直ワタシが好きなタイプのドラマではないのだが、だからこそリアルさ独特のシュールさのバランスが新鮮だった。

ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス(NetflixWikipedia

近年もっとも衝撃を受けたドラマかもしれない。

とにかく怖いし、映像表現が秀逸である。長回しに見えるカメラワークが効果的に多用されていて、屋敷のある部屋の中央でぐるりとカメラが回転する中で、現在と過去、生者と幽霊が同じ画面に普通に同居する離れ業を実現している。というか、それが普通に感じるまで視聴者は教育されてしまう。

あるエピソードのショック描写の意味が後のエピソードで分かるという手法をこのドラマも使っているが、それを一つのエピソードに凝縮した、ある登場人物の人生につきまとう首折れ女の正体が最後に分かるエピソード5は白眉。

このドラマのクリエイターであり、すべてのエピソードを監督するマイク・フラナガンは、スティーヴン・キング原作で『シャイニング』の続編である『ドクター・スリープ』の監督をやってるんですね。彼が監督した映画も Netflix に揃っているのを知ったので、『ドクター・スリープ』公開前にそちらも観ておこう。

After Life/アフター・ライフ(NetflixWikipedia

リッキー・ジャーヴェイスといえば何と言っても『The Office』だし、『エキストラ Extras』も好きだが、彼が手がけた映画はまったく評価していないし、Netflix にある『リッキー・ジャーヴェイスの人間嫌い』も期待を超えるものではなく、正直彼に対する期待値は下がっていた。

調べてはいないが、このドラマ、あまり評判はよくないんじゃないだろうか。今どきなんで無料の(しかも経営ガバガバっぽい)地方新聞が続いているんだとか、金銭的なシビアさがない主人公の暮らしぶりとか本国の人のほうが突っ込みどころはあるだろう。

それでもワタシは泣いた。最後の2話はボロボロ泣きながら観た。ジャーヴェイスには、『The Office』のクリスマススペシャルでも泣かされた。でも、これはそれとはまったく違う。

ジャーヴェイスもようやくモキュメンタリー形式に頼らなくても優れたドラマが作れるところまで来た(ワタシは『Derek』は未見だけど)。あとこのドラマは女性の主要キャストがそれぞれいいですね。

ラブ、デス&ロボット(NetflixWikipedia

Netlix で観たアニメは今のところこれだけかな。1話完結で、しかもどれも20分未満なので、サクサクすっきり観ることができる。

やはり性描写、暴力描写を遠慮する必要がないという環境はありがたいですね。18エピソードあって、作り手によって画のタッチもまったく異なるのだけど、しかし邪悪なクリーチャーの侵略が描かれるエピソードが複数あったりして、そういうところに限界を感じたりした。

今思い出せるのでは、「目撃者」、「グッド・ハンティング」、「シェイプ・シフター」、「氷河時代」あたりが面白かったな。

シーズン2も観るだろう。

ピーキー・ブラインダーズ(NetflixWikipedia

デヴィッド・ボウイが大ファンだったドラマということでまだシーズン1を観ている途中なのだが、正直辛い……このドラマの舞台となる第一次世界大戦後のイギリスについて基礎知識が足らなさすぎるからかも。

とりあえずシーズン1は完走するだろうけど、その先はその時点での積み具合によるだろう。

全裸監督(NetflixWikipedia

今話題のドラマだが、まだシーズン1を完走していない。

よくできているし、村西とおる役の山田孝之黒木香役の森田望智とも外見は違うのに見事に憑依した演技をしているが、本作はNetflix オリジナルのドラマの中で傑出したものではない。逆に本作がこれだけ話題になり、その制作体制が「黒船」扱いされることに、いかに今の日本におけるテレビドラマの制作現場がいろんな意味で貧しくなってしまったが逆説的に分かるように思う。

とにかく話題になっているので本作についての記事もウェブで多く読めるが、もっとも納得感があったのは松谷創一郎さんの文章だろうか。

シーズン1配信から間もなくシーズン2製作が発表された。90年代が舞台になるならば、必然的にその展開はシーズン1よりもよりダークに、そしてバイオレントになるのは避けられないはずで、正直それが怖くもあるが、ドラマとして成功してほしい。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その24

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、反応がある限りワタシはこのブログを更新続けると以前にも書いているが、それもそろそろ終わりになりそうである。

id:kent4989 さんが「2019年上半期に読んだ本」に拙著を挙げてくださっている。ありがたいことである。

Instagram に感想をあげてくださったのは大分前なのに気づかなかったのは不覚である。

「改めて読んでも面白い」とは嬉しいよね。WirelessWire 連載をたまに読んでた方も、夏休みのお供にいかがですか!

おそらく先がない5つのプログラミング言語?

おそらく先がない5つのプログラミング言語、といういろいろと怒りをかいそうな記事だが、どうせワタシが愛する C 言語なんかがまたやり玉に挙がってるんだろうと見たら、一番最初に Ruby が挙がっている……

この記事は TIOBERedMonkプログラミング言語ランキングに Dice 独自の求人票情報を加味してるようだが、Ruby は落ち目という認識らしい。うーむ。

それ以外には HaskellObjective-C、R、そして Perl が挙げられていて、この手の記事の定番といえる Perl、Swift 誕生後やはり定番である Objective-C はそうですかという感じだが、ビッグデータの時代に人気を高めた R 言語ですら、Python に追いやられつつあるというのはそうなんでしょうね。

それにしても Ruby が先がないという意見には異論が出るだろう。ネタ元は Slashdot だが、やはりそこでもその話題が多いし、「Perl は30年間「先がない」と言われ続けているが、まだ終わってないぜ」というコメントに笑ったりする。

たのしいRuby 第6版 (Informatics&IDEA)

たのしいRuby 第6版 (Informatics&IDEA)

Netflixドキュメンタリー『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』と出演者のその後

週末、ワタシも Netflix ドキュメンタリー『グレート・ハック: SNS史上最悪のスキャンダル』を観た。これは必見である。

ワタシは2016年に「今回の大統領選挙の結果についてフェイスブックに咎を負わせるのは、いくらなんでもやりすぎだろう」と書いたわけだが、そのときはケンブリッジ・アナリティカのことをよく分かってなかった。現実には、Facebook はワタシなんぞが考えているよりも遥かにユーザの人心を掴んでいた。そして、ケンブリッジ・アナリティカはそれをあくどくハックしたわけである。

市川裕康さんは「監視資本主義」という言葉を使っているが、ちょうど Wired にこの言葉の提唱者であるショシャナ・ズボフの本の書評が掲載されている。「監視資本主義」というコンセプトは、FacebookGoogle といった大手プラットフォーム企業のビジネスモデル、そして『グレート・ハック』で描かれるスキャンダラスな民主主義の危機を考える上で欠かせないものである。

『グレート・ハック』の主役の一人が、ケンブリッジ・アナリティカで事業開発責任者を務め、内部告発者となったブリトニー・カイザーなわけだが、市川裕康さんのエントリで、彼女が『Targeted』という本を今年の秋に出すことを知った。

ケンブリッジ・アナリティカの内幕、そしてトランプと Facebook がいかにして民主主義を破壊したか」という副題(本文執筆時点で、Kindle 版とハードカバーで副題が微妙に違うが)や手榴弾の表紙を見るに、彼女に求められているものをぶちまける本になりそう。これは邦訳が出ないといかんよな。

『グレート・ハック』における主要登場人物の一人がイギリスのジャーナリストのキャロル・キャドウォラダー(Carole Cadwalladr)で、つまりは彼女のブレグジットやトランプ周りのロシア疑惑についての記事が衝撃的だったわけだが、ブレグジット運動の首謀者から名誉棄損で訴えられているらしい。

サイモン・シンが英カイロプラクティック協会から訴えられた事例などで、イギリスで名誉棄損の裁判を起こされると多大な時間とエネルギーを割かれることで知られるが、今回も原告が彼女個人を対象にするのは、まだイギリスの名誉毀損法は改正されてないのだろうか。

『グレート・ハック』でも出てくるが、彼女がイギリスにおける過去100年で最大の選挙不正を可能にした Facebook の犯罪性と民主主義の危機をシリコンバレー人種に突きつける TED 講演をまだ見てない人は、この機会に一度是非見てほしい。

ジャーナリストが、脅しでその声を妨げられる事態を見るのは辛いことである。

エドワード・スノーデンの初の単著『Permanent Record』が来月刊行される【追記あり】

エドワード・スノーデンが初の回顧録を出すとのこと。日本では、彼が著者に名前を連ねる本として、『スノーデン 日本への警告』(asin:4087208761)と『スノーデン 監視大国 日本を語る』(asin:4087210456)があるが、共著の一人であったり、語り下ろしであったりで、ちゃんとした回顧録となるともちろん初めてになる。

Permanent Record

Permanent Record

Permanent Record (English Edition)

Permanent Record (English Edition)

エドワード・スノーデンに関する本というと、グレン・グリーンウォルド『暴露――スノーデンが私に託したファイル』、映画では『シチズンフォー スノーデンの暴露』がもっともよく知られている。

『暴露』は日米同時刊行で驚かされたが、あれから時間も経っており、今回はそういうことはなかろうが、邦訳はどこかが出してくれるに違いない。

スノーデンは、ウィキリークスジュリアン・アサンジ)のように自らの評判を貶めるようなことをこれまでしてないのは偉いと思うのだが、ロシアでの幽閉生活がどうなのかという疑問はあるわけで、そのあたりについてどのように書いているのか気になるところではある。

ネタ元は Slashdot

暴露:スノーデンが私に託したファイル

暴露:スノーデンが私に託したファイル

シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]

シチズンフォー スノーデンの暴露 [DVD]

[2019年8月7日追記]山形浩生訳で11月に刊行されるとのこと。

女性作家によって書かれた必読のファンタジー小説50選

こういう企画は面白いし、今どきなんでしょうね。サマーリーディングリスト選びにも役立ちそうだし(上にも書いてるけど、ワタシ的には『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を選んでほしいところだけど!)、編集者にはこれから邦訳を出すべき本のチョイスにも役立つかもしれない。

ワタシが調べた範囲で、邦訳が出ているのは以下の20冊足らずだった(抜けがあったら教えてください)。

紙版しかないと絶版が多かったり、N・K・ジェミシンなど同じ著者でも他の本なら邦訳があるのに、というのがいくかあって残念である。

ネタ元は Boing Boing

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