はじめに 今年、2023年はとにかく WirelessWire News 連載のテンションを落とさないことに心を砕いた年だった。これが場末の雑文書きのワタシにとって最後の連載になるのが予想できるわけで、それに執着するのは仕方がないことである。果たしていつまで折れ…
生貝直人さんの投稿で、「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2021年版)」で取り上げたダニエル・J・ソロブの当時久方ぶりの新刊(共著)だった『Breached!』の邦訳が『データセキュリティ法の迷走』として先月出ていたのを今更知った。…
旧聞に属する話題で申し訳ないが。www.yomiuri.co.jp子供の頃、居間のテレビのチャンネル権を握る父親が(野球の巨人戦中継を除けば)NHK を死守するのを恨めしく思っていたものだが、そのワタシもおっさんとなり、テレビは基本的に NHK しか見なくなり、番…
kottke.org前回の更新で葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」のオリジナルプリントがどこで観れるかを追跡するウェブサイトを取り上げたが、更新後に「神奈川沖浪裏」といえばこれがあったんだった! と思い出してしまった。とりあえずこの動画を見ていただきたい。レ…
北野武の映画を映画館に観に行くのは『アウトレイジ ビヨンド』以来である……って、10年以上ぶりなのか!ひょうきん族世代であり、テレビタレントのビートたけしには大きな影響を受けてきたワタシであるが、その映画は体質に合わないところもある。実は時代劇…
Technical Knockout に「The Anti-Ownership Ebook Economy - Introduction 日本語訳」を追加。Sarah Lamdan, Jason M. Schultz, Michael Weinberg, Claire Woodcock の文章の日本語訳です。およそひと月前に書いた「なぜ我々は電子書籍を「所有」できないの…
堺三保さんの投稿で、映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』が来年2月に日本公開されるのを知る。「個人投資家たちがヘッジファンド相手に一泡吹かせた事件として有名になった2021年のゲームストップ株騒動」の映画化なのだが、2021年の話がもうハリウッ…
wirelesswire.jp昨年末に WirelessWire 連載で取り上げたジョン・マルコフによるスチュアート・ブランドの伝記本『Whole Earth』の邦訳が来月出るぞ!ホールアースの革命家 スチュアート・ブランドの数奇な人生作者:ジョン・マルコフ草思社Amazonたまたまだ…
boingboing.netダリル・ホールの Live From Daryl's House の新シリーズのニュースでも目を疑ったロバート・フリップ回だが、これが素晴らしい内容になっていて、ちょっと感動してしまった。ホール&オーツしか知らないとこの組み合わせに驚くだろうが、実は…
boingboing.net葛飾北斎の代表作「神奈川沖浪裏」については、過去にも以下のエントリを書いているが、本当に世界的に知られる浮世絵の代表的作品なんですね。 葛飾北斎の傑作「神奈川沖浪裏」が博物館、著作権、そして今日のオンラインコレクションについて…
『ゴジラ-1.0/C』 [Blu-ray]神木隆之介Amazon本作の監督の映画は『ALWAYS 三丁目の夕日』くらいしか観ておらず、正直良い印象がないのであまり期待してなかったのだが、運良く観に行く時間が作れたので行ってみた。ゴジラ映画を全部観たわけではないので間…
Why did the metaverse die? Because Silicon Valley doesn't 'get' fun Components の作者であるライターでデータアナリストのアンドリュー・トンプソンの文章だが、メタバース、すっかり廃れたよねという話から始まる。それは単なる誇大広告の失敗という話…
雨宮まみさんが2016年の11月15日に亡くなられて、それからもう7年経つのに時の流れのはやさを思うが、彼女が最後に連載していた『40歳がくる!』が来月書籍化されるのに驚いている。40歳がくる!作者:雨宮まみ大和書房Amazon以前から、自分にとって大事な…
先日、以下の投稿を目にして、こちらまでびっくりしてしまった。これは読みたい! 先日、書店で『教養としての教養』という本を目にしてびっくりしたところでした。 https://t.co/QJ2lS4HAib— 丸尾宗一郎 (@miduwo) November 11, 2023 ホントにそんな本ある…
editorial.rottentomatoes.comロッテントマトに盲従するのは愚かなことだし、ここで批評家の評価は低いが好きな映画はいくつもある。しかし、人生は短い。時間を無駄にしたと観たことを後悔する映画を避けるために、このサイトを参考にすることが多いのも確…
WirelessWire Newsで「テクノ楽観主義者宣言にみる先鋭化するテック大富豪のイキり、そしてテック業界の潮目の変化」を公開。文章の冒頭にあるように、前々回の「先鋭化する大富豪の白人男性たち、警告する女性たち」、前回の「テクノ楽観主義者からラッダイ…
GoogleはAppleの独自検索ツールをつぶすためにEUの「デジタル市場法」の抜け穴を突こうとしていた - GIGAZINE Appleが「iOS・iPadOS・macOS用に3つの異なるウェブブラウザが偶然『Safari』という名前で提供されている」というトンデモ主張でEUの規制を回避し…
opensource.net恥ずかしながらこれを読んで、空撮画像を地図データや3Dモデルに加工する OpenDroneMap のことを初めて知った。創始者である Stephen Mather が、15歳の息子のサム君との対話形式で OpenDroneMap について語るものであり、なかなか微笑ましい…
bigthink.com「日本スゴイ」な人の三大失笑自慢と言えば、「日本には四季がある」、「日本では水道水が飲める」、あともう一つは……えーっと、なんだっけ?それはともかく、水道水が飲める国は日本以外にいくつあるというのが時々話題になるが、CDC(アメリカ…
pitchfork.com来月に5年ぶりとなるジャパン・ツアーを行うスネイル・メイルが、サーストン・ムーアとともにルー・リードの名曲「サテライト・オブ・ラブ」をカバーした動画が公開されている。フェンダーの YouTube チャンネルで公開されているが、これは The…
来月10日になれば Netflix で配信されるが、過去の『ROMA/ローマ』や『アイリッシュマン』の経験から、Netflix が力を入れる作品は、観れるなら映画館で観るべきという判断で観に行った。デヴィッド・フィンチャー待望の新作だしな!上映館が限られるため、…
michaelweinberg.orgOpen Source Hardware Association の理事を務め、ワタシが訳した『3Dプリンティングと著作権を考える』の著者であるマイケル・ワインバーグが、「なんで電子書籍を所有できないの?」という直球なエントリを書いている。もはや電子書籍…
apnews.com2025年にはサイバーセキュリティ分野での未採用の職が350万になるよという、昨今の米国 IT 業界におけるレイオフ事情を知るとホントかよという話である。なんでそんなことになるのか?過去2年間、テクノロジー企業では30万人が雇用を失ったという…
www.latimes.comちょうど『善と悪の生物学 何がヒトを動かしているのか』(asin:4140819456、asin:4140819464)の邦訳が出たばかりの神経生物学者ロバート・M・サポルスキーだが、偶然にもその彼の新刊 Determined もちょうど今月出たばかりだったりする。De…
www.birthdaypartymovie.com取り上げ損ねていたのだが、ニック・ケイヴとミック・ハーヴェイが在籍したバンドとして知られる The Birthday Party のドキュメンタリー映画 Mutiny in Heaven が作られたとな。個人的には、ニック・ケイヴは1989年のアルバム『T…
ワタシのような場末の雑文書きも編集者や著者のご厚意で本をご恵贈いただくことがあり、近年はその度にこのブログに感想をしたためてきたが、ありがたいことに最近何冊もいただくこととなり、そうなるとそれぞれ読書記録を書くこともままならないので、ひと…
crfm.stanford.eduLlama2、GPT-4、Stable Diffusion 2、Claude 2 といった生成 AI の基盤モデルについて、100もの指標で透明性を評価した結果が一覧できるサイトが、スタンフォード大学の基盤モデル研究センター(Stanford CRFM)にできている。ここでもワタ…
togetter.com先週は「証言者バラエティ アンタウォッチマン!緊急特番! おめでとう藤井聡太八冠 強さの秘密を徹底検証2時間SP!」なんてのもあったが、羽生善治が七冠達成したときもそんなテレビ特番なかったはずで、驚きである。藤井聡太八冠に注目が集ま…
前作『アイリッシュマン』に続く約3時間半の映画と聞いたときはいい加減にしろよと思ったが、前作のように自分が契約しているストリーミング配信サービスでの視聴とはいかないので公開初日に行ってきた。ワタシの中では煮ても焼いても食う気が盛り上がらない…
ザ・クリエイター/創造者 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]ジョン・デヴィッド・ワシントンAmazon午後に『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観た後、レイトショーで本作を観た。映画のはしごなど普段まずしないのだが、本作はなんといっても『GODZILLA…