当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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ザ・キラー

来月10日になれば Netflix で配信されるが、過去の『ROMA/ローマ』や『アイリッシュマン』の経験から、Netflix が力を入れる作品は、観れるなら映画館で観るべきという判断で観に行った。デヴィッド・フィンチャー待望の新作だしな!上映館が限られるため、…

なぜ我々は電子書籍を「所有」できないのか? 出版社とプラットフォームの力学を解き明かす研究

michaelweinberg.orgOpen Source Hardware Association の理事を務め、ワタシが訳した『3Dプリンティングと著作権を考える』の著者であるマイケル・ワインバーグが、「なんで電子書籍を所有できないの?」という直球なエントリを書いている。もはや電子書籍…

なぜサイバーセキュリティ分野で人材が不足しており、職が埋まらないのか?

apnews.com2025年にはサイバーセキュリティ分野での未採用の職が350万になるよという、昨今の米国 IT 業界におけるレイオフ事情を知るとホントかよという話である。なんでそんなことになるのか?過去2年間、テクノロジー企業では30万人が雇用を失ったという…

『善と悪の生物学』が出たロバート・M・サポルスキーの結論「自由意志は存在しない」

www.latimes.comちょうど『善と悪の生物学 何がヒトを動かしているのか』(asin:4140819456、asin:4140819464)の邦訳が出たばかりの神経生物学者ロバート・M・サポルスキーだが、偶然にもその彼の新刊 Determined もちょうど今月出たばかりだったりする。De…

初期ニック・ケイヴが在籍したバースデイ・パーティのドキュメンタリー映画ができている

www.birthdaypartymovie.com取り上げ損ねていたのだが、ニック・ケイヴとミック・ハーヴェイが在籍したバンドとして知られる The Birthday Party のドキュメンタリー映画 Mutiny in Heaven が作られたとな。個人的には、ニック・ケイヴは1989年のアルバム『T…

最近ご恵贈いただいた本の紹介

ワタシのような場末の雑文書きも編集者や著者のご厚意で本をご恵贈いただくことがあり、近年はその度にこのブログに感想をしたためてきたが、ありがたいことに最近何冊もいただくこととなり、そうなるとそれぞれ読書記録を書くこともままならないので、ひと…

主要な生成AIの基盤モデルの透明性を評価した指数を一覧できるサイト

crfm.stanford.eduLlama2、GPT-4、Stable Diffusion 2、Claude 2 といった生成 AI の基盤モデルについて、100もの指標で透明性を評価した結果が一覧できるサイトが、スタンフォード大学の基盤モデル研究センター(Stanford CRFM)にできている。ここでもワタ…

藤井聡太八冠誕生で思い出す、かつて羽生善治を負かしてみせると宣言して本当に負かした棋士の話

togetter.com先週は「証言者バラエティ アンタウォッチマン!緊急特番! おめでとう藤井聡太八冠 強さの秘密を徹底検証2時間SP!」なんてのもあったが、羽生善治が七冠達成したときもそんなテレビ特番なかったはずで、驚きである。藤井聡太八冠に注目が集ま…

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

前作『アイリッシュマン』に続く約3時間半の映画と聞いたときはいい加減にしろよと思ったが、前作のように自分が契約しているストリーミング配信サービスでの視聴とはいかないので公開初日に行ってきた。ワタシの中では煮ても焼いても食う気が盛り上がらない…

ザ・クリエイター/創造者

ザ・クリエイター/創造者 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]ジョン・デヴィッド・ワシントンAmazon午後に『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』を観た後、レイトショーで本作を観た。映画のはしごなど普段まずしないのだが、本作はなんといっても『GODZILLA…

Maker Faire Tokyo 2023に行ってきた

IoT

makezine.jp個人的な事情がいくつも重なり、10月14日に東京日帰りというとち狂ったスケジュールで Maker Faire Tokyo 2023 に急遽参加した。同日についてのちゃんとしたレポートは、青山祐輔さんによる↑を読んでください。以下、写真の並びは文章と一切関係…

かの『Whole Earth Catalog』がほぼ完全にオンライン公開されている

wholeearth.infoいやぁ、驚いたねぇ。スチュアート・ブランドが手がけ、後にスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学での卒業式スピーチの最後に言及して以降、多くの人に知られるようになった『Whole Earth Catalog』だが、派生シリーズを含めて各号がス…

SAPPORO POSSE氏のZINE『HYPERTEXT #1:カウンターカルチャーと陰謀論』が楽しみだ

camp-fire.jpこのクラウドファンディング立ち上げの報せは、界隈に静かな激震をもたらした。SAPPORO POSSE 氏が昨年発売した伝説の ZINE『HYPERTEXT Vol.0(創刊準備号)』を購入し損ねたワタシにとって、この機会を絶対逃せない。すかさずワタシもこのクラ…

ウィルコのジェフ・トゥイーディーが3冊目の著書『World Within a Song』を来月出す

ウィルコというと、先月新作『Cousin』を発表し、来年3月には来日公演も行われるが、フロントマンのジェフ・トゥイーディーの3冊目の著書となる World Within a Song が来月出る。World Within a Song: Music That Changed My Life and Life That Changed My…

スティーヴ・クーガンがなんとスタンリー・キューブリックの名作『博士の異常な愛情』を舞台化

www.theguardian.com『ロスト・キング 500年越しの運命』で製作、脚本、助演を務め、BBC のドラマ『The Reckoning』で人気テレビ司会者にして「英国史上最も多くの罪を重ねた性犯罪者」とも言われ、日本におけるジャニー喜多川による性加害問題を論じる上で…

WirelessWire News連載更新(テクノ楽観主義者からラッダイトまで)

WirelessWire Newsで「テクノ楽観主義者からラッダイトまで」を公開。またしても、3回分の内容を1回にぶちこんでしまった(頭がまともなら、「TESCREAL」で1回、『デジタル生存競争』で1回、そして『Blood in the Machine』で1回書くだろう)。デジタル生存…

デイヴ・ワイナーのポエム(?):「開かれたウェブ」とは冗長表現なり

Scripting News: "Open web" is redundant デイヴ・ワイナーがポエムを書いていて感じ入るものがあったので訳しておこう(言うまでもないが、ここでの「ポエム」はバカにしているのではないからな)。 「開かれたウェブ(open web)」が冗長表現なのに気づい…

今「封建主義」がアツい!? ヤニス・バルファキスの新刊『Technofeudalism(テクノ封建主義)』が出た

www.themonthly.com.au日本でも『父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。』、『黒い匣 (はこ) 密室の権力者たちが狂わせる世界の運命――元財相バルファキスが語る「ギリシャの春」鎮圧の深層』、『クソったれ資本主義が倒れ…

米国でもっとも問題視されている本トップ10(13冊)

www.ala.orgdanah boyd のブログで知ったのだが、先週は Banned Books Week だったらしい。 Banned Books Week celebrates the freedom to read and spotlights current and historical attempts to censor books in libraries and schools. (「禁書週間」…

ロスト・キング 500年越しの運命

ロスト・キング 500年越しの運命 [Blu-ray]サリー・ホーキンスAmazon自分でも理由が分からないのだが、映画館で映画を観ていて、ずっと泣いてしまう映画がある。以前では、『パレードへようこそ』がそうだった。そして、本作もワタシにとってそういう映画だ…

オープンソース・イニシアティブのブログに掲載された「AIを信頼するには、それがオープンで透明性がないといけない。以上。」を訳した

Technical Knockout に「AIを信頼するには、それがオープンで透明性がないといけない。以上。」を追加。Heather Meeker の文章の日本語訳です。前回の更新時にオープンソース・イニシアティブが「オープンソースAI」を定義するためのイベントを開催する話を…

ソフトウェア開発の真の問題点は、コードを書くことではなく、問題の複雑さの管理にある

www.oreilly.comオライリー・メディアのコンテンツ戦略部門のバイスプレジデントであるマイク・ルキダスの文章だが、彼が数週間前、「コードを書くことが問題なのではない。複雑さをコントロールすることが問題なのだ」というツイートを見かけた話から始まる…

『傷つきやすいアメリカの大学生たち』の続編はアメリカのキャンセルカルチャーがテーマ

yamdas.hatenablog.com昨年秋に出た『傷つきやすいアメリカの大学生たち(原題:The Coddling of the American Mind)』だが、その続編と思しき The Canceling of the American Mind が来月出る。The Canceling of the American Mind: Cancel Culture Underm…

なんと『シド・バレット全詩集』が来月発売になる

www.vogue.co.jpこれは驚いたねぇ。『シド・バレット全詩集』が来月発売になる。シド・バレット全詩集 サイケデリアの天才が生み出した世界――ピンク・フロイドからソロ作まで作者:シド・バレットDU BOOKSAmazon一年以上前になるが、「シド・バレットの描いた…

ジョン・ウィック:コンセクエンス

【Amazon.co.jp限定】ジョン・ウィック:コンセクエンス Blu-ray(A5フォトブックレット付) [Blu-ray]キアヌ・リーブスAmazon前作『ジョン・ウィック:パラベラム』について、「このシリーズを映画館で観るのは本作を最後とする」と明言していたが、真田広之…

ソール・グリフィス『すべてを電化せよ!』をご恵贈いただいた

yamdas.hatenablog.com原書、そして邦訳刊行を取り上げた関係で、オライリー・ジャパンの田村さんよりご恵贈いただいた。すべてを電化せよ! ―科学と実現可能な技術に基づく脱炭素化のアクションプラン作者:Saul Griffithオーム社Amazon「科学と実現可能な技…

オープンソース・イニシアティブが「オープンソースAI」を定義するためのイベントを開催

blog.opensource.org大規模言語モデルなど AI 分野でオープンソースという言葉が僭称されがちな問題が少し前に話題となったが、「オープンソース」の勧進元と言えるオープンソース・イニシアティブ(Open Source Initiative、OSI)もこの問題を重視している…

マイケル・ルイスの新刊は仮想通貨業界の元寵児サム・バンクマン=フリードの隆盛と凋落がテーマ

www.nytimes.comNew York Times が選ぶ、この秋読むべきノンフィクション本おススメ記事で思い出したのだが、『マネー・ボール』(asin:4150503877)などで知られるベストセラー作家マイケル・ルイスの来月出る新刊 Going Infinite: The Rise and Fall of a …

ピンク・フロイド『狂気』のプラネタリウム上映を見てきた

www.fukuokacity-kagakukan.jpワタシが住んでいる地方は、ゼロ年代前半あたりまでは洋楽アクトの来日公演も普通に入っていたが、日本経済の衰退とともにそれもなくなってしまった。もともとが出不精なためそれほどこたえていないが、50歳になるワタシもいつ…

グランツーリスモ

【Amazon.co.jp限定】グランツーリスモ ブルーレイ&DVDセット(オリジナル特典 スペシャル・ボーナスディスク付) [Blu-ray]デヴィッド・ハーバーAmazon実はワタシは、ゲームの『グランツーリスモ』をプレイしたことがなく、カーレースにも特段の興味がない人…

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