当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

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2020-01-01から1年間の記事一覧

邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2020年版)

私的ゴールデンウィーク恒例企画である「邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする」だが、2011年に始まったこの企画も遂に10回目を迎えてしまった(過去回は「洋書紹介特集」というタグから辿れます)。昨年、「おそらくは来年10回目はなく、今…

はてなブログでasin記法が正しく機能していないところがある(解決済み)

少し前もはてなブログからのはてなダイアリーへのリンクの飛び先がおかしい現象を指摘して修正してもらったが、またおかしな挙動を見つけてしまった。なお、以下説明する現象については、4月16日21:55:22の時点で問い合わせ済なので、本エントリが公開時点で…

ダグラス・ラシュコフ『ネット社会を生きる10ヵ条』が来月電子書籍として発売される

ネット社会を生きる10ヵ条 – 理想書店 | 個人作家を応援する電子本販売ストア いや、驚いた。ダグラス・ラシュコフというと、90年代に『サイベリア』(asin:4756104983)、『ブレイク・ウイルスが来た!!』(asin:4883094480)の邦訳が出ており、サイバーパン…

ケヴィン・ルース(ケヴィン・ローズじゃないよ)の意図せず時宜を得てしまった(?)新刊『Futureproof』

ケヴィン・ルース(Kevin Roose)の仕事は、5年前に「「ロボット」という言葉はもはや無意味なのか?」を書いたときに取り上げているが、さすがに Digg 創業者のケヴィン・ローズ(Kevin Rose)と間違われなくなっている。彼は現在 New York Times のテクノ…

ゼイナップ・トゥフェックチーがAtlanticに寄稿する新型コロナウイルス関係の文章

例によって非公式日本語訳もあるでよ。文章リンクをはりまくって自身の文章のエビデンスとしているところがネット時代の書き手らしいが、「WHOは大国のおもちゃであってはならない」と、資金停止策で脅すアメリカのトランプ大統領の批判だけでなく、中国の初…

マーヴィン・ミンスキー『創造する心』刊行にあたり、キャンセルカルチャーに与しなかったオライリー・ジャパンに敬意を払いたい

「AIの父」とも言われるマーヴィン・ミンスキーの『創造する心』がオライリー・ジャパンよりもうすぐ刊行される。創造する心 ―これからの教育に必要なこと作者:Marvin Minsky発売日: 2020/04/25メディア: 単行本(ソフトカバー)原書は MIT Press より2019年…

新型コロナウイルスが猛威を振るう世界で落ち着いて見るべきTED講演5選

緊急事態宣言も出たし、同様の企画を公開している人はいるに違いないが、そういうのは調べずにワタシもやる。もういつまでワタシもブログを更新できるか分かったものじゃないし。まずは、5年前に既に現在の状況を予測していたのかと怖くなるビル・ゲイツの「…

『100日後に死ぬワニ』はもうどうでもいいが、ヘンリー・ジェンキンス『Convergence Culture』邦訳がようやく出る!

この記事が公開時点で『100日後に死ぬワニ』自体もはやどうでもよくなっていたので斜め読みだったのだが、ヘンリー・ジェンキンスの議論が特に参照されているところがワタシの気を引いた。で、この記事の最後の記述にのけぞることになる。 ※ヘンリー・ジェン…

『HARD THINGS』が大絶賛されたベン・ホロウィッツの邦訳第二弾『Who You Are』が出る

調べものをしていて、邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)で取り上げた、ベン・ホロウィッツの『What You Do Is Who You Are』の邦訳が『Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』の…

ロバート・スキデルスキーの近刊『経済学のどこがおかしいのか?』が注目だし、デヴィッド・グレーバーの邦訳が出ると思ったら……

トマ・ピケティの新刊『資本とイデオロギー』の書評である。非公式日本語訳もあるでよ。さて、ピケティの新刊の評価はともかくとして、ワタシが注目したのは、主流経済学の権威が落ちていることについて、その大衆のムードを掴んでいるとして引き合いに出さ…

はてなブログからのはてなダイアリーへのリンクの飛び先がおかしい現象(解決済み)

はてなブログに以前にはなかったおかしな挙動が見られる。ワタシのはてなブログ中にはてなダイアリーのURLのリンクがあり、それをクリックすると、はてなダイアリーの移行先であるはてなブログの該当エントリに飛ぶはずである。しかし、最近から?そうでなく…

何度目かの「アジャイルソフトウェア開発は死んだ」で思い出すIT業界恒例「○○は死んだ」宣言の歴史

二月くらい前のエントリだが、ワタシは3月に入って O'Reilly Radar 経由で知った。「アジャイルソフトウェア開発は死んだ。それに対応したまえ」とのことだが、O'Reilly Radar でマイク・ルキダスが書いているように、「アジャイルは死んだと主張するのを見…

新型コロナウィルスに立ち向かうオープンハードウェアプロジェクト7選

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は本当に大変なことになったままであるが、少しは明るい面を見たい。高須正和さんが「新型コロナで広がるオープンソース運動は日本人の働き方を変えるか」という文章を書いているが、新型コロナウィルスに立ち向かう上…

Wikiは先週ひっそりと25歳の誕生日を迎えていた

調べものをしていて、自分のブログの10年以上前のエントリに行き当たったのだが、なんだ今年の3月25日は Wiki の25歳の誕生日だったのかと驚いた。これは Wired の10年前の記事である。やはりそのように認定している。しかし、Wiki の誕生日、しかも25年前と…

ブリストルにある世界最古のVHSテープレンタル店についてのドキュメンタリー

kottke.org で、20th Century Flicks というイギリスはブリストルにある、世界最古のVHS(&DVD)レンタル店についてのショートドキュメンタリー The Last Video Store を知る。「ストレンジャー・シングス」を模したタイトルにいきなりニヤリとしてしまう。…

noteに河口俊彦『大山康晴の晩節』ちくま文庫版解説を公開した

note に「河口俊彦『大山康晴の晩節』ちくま文庫版解説」を公開した。今月はじめに「河口俊彦老師に伺った米長邦雄永世棋聖のこと」を note にて公開し、ありがたいことに好意的な感想をいくつもいただいたので、それに続くものはないかと考えたのだが、そも…

テキサス法科大学教授ロバート・チェスニーの電子書籍「サイバーセキュリティの法律、政策、制度」バージョン3.0が公開されている

ロバート・チェスニー(Robert M. Chesney)は肩書的にはテキサス法科大学教授であり、情報セキュリティとその法律に関するエキスパートなのだが、国家セキュリティ問題を扱うブログとして有名な(ブルース・シュナイアー先生もたまに寄稿している)Lawfare …

ビットコインとブロックチェーンをゼロから概念的に組み立てながら解説する『詳解 ビットコイン』がオライリーから出る

P2P

オライリーから3月末に『詳解 ビットコイン』が出る。詳解 ビットコイン ―ゼロから設計する過程で学ぶデジタル通貨システム作者:Kalle Rosenbaum発売日: 2020/03/25メディア: 単行本(ソフトカバー)「ビットコインとブロックチェーンをゼロから概念的に組み…

ハーバード大学教授がボブ・ディランの詩をガチで論じる『Why Bob Dylan Matters』の邦訳がいずれ出る(歌詞全曲新訳本も)

トランネットの翻訳者オーディションで『Why Bob Dylan Matters』という本を知る。Why Dylan Matters作者:Thomas, Richard F.発売日: 2018/11/15メディア: ペーパーバックWhy Bob Dylan Matters (English Edition)作者:Thomas, Richard F.発売日: 2017/11/21…

「存在しない/実在しない」本の世界

えーっと、このタイトルだけ見ても何のことか分からないと思うのだが、津田大介『音楽業界IT戦争』(asin:4756150926)や八田真行『オルタナ右翼』(asin:4800311365)みたいに Amazon にページはできたが現実には刊行されなかった本の話ではなく、最近「〇…

noteに「河口俊彦老師に伺った米長邦雄永世棋聖のこと」を公開した

note に「河口俊彦老師に伺った米長邦雄永世棋聖のこと」を公開した。なんでメインブログであるこのはてなブログでなく、note に公開したのかというと、読めば分かる通り、この文章には加藤貞顕さんが登場するので、彼に敬意を表してというのがある。また、n…

テック系ジャーナリストの大御所スティーブン・レヴィがFacebookに切り込む最後の(?)渾身作が刊行された

一応日本語訳もある。スティーブン・レヴィというと、『ハッカーズ』(asin:487593100X)でテック系ジャーナリストとして一躍有名になった人だが、近年は『iPodは何を変えたのか?』(asin:4797334150)や『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う…

数十個もの開発者向けの法則や原理を集めた「ハッカーの法則集」

Four short links で知ったページだが、「ハッカーの法則集」と題された開発者向けの法則や原理を数十個まとめられていて、なかなか壮観である。ワタシが2007年に公開した「人名を冠したソフトウェア開発の19の法則」で取り上げた法則はどうだろうと調べたら…

1917 命をかけた伝令

1917 命をかけた伝令 ブルーレイ+DVD [Blu-ray]発売日: 2020/08/05メディア: Blu-ray今年のアカデミー作品賞最有力候補で、そのアカデミー賞の発表直後に日本公開、本来なら最高のタイミングだったはずが、ご存知のように『パラサイト 半地下の家族』に持っ…

ミッドサマー

ミッドサマー 豪華版2枚組 [Blu-ray]発売日: 2020/09/09メディア: Blu-ray世界中の映画ファンをいやーな気持ちに叩き込んだ『ヘレディタリー/継承』に続くアリ・アスターの長編2作目である。前作が尋常でなかっただけに本作への期待値も相当上がっていたわけ…

未来のプログラミングについて再考(機械学習とソフトウェア2.0、配管工プログラマ、オープンソースでは十分でない?)

昨年のエントリだが、その後現在までマイク・ルキダス(Mike Loukides、O'Reilly Media のコンテンツ戦略担当副社長)の文章を追って、これを書いていた当時ワタシが理解していなかった文脈、そしてそれに対応するニュースや問題意識が見えてきたところもあ…

Web 3.0がもたらす3つの革命

星暁雄さんのツイート経由で知った文章だが、面白かった。正直「Web 3.0」というタームも、上で書いた「〇〇2.0」と同じくらい使い古されたものだけど、目的意識がはっきりして再度輝き出した感がある。目的意識とは何か? ズバリ、decentralization である…

アカデミー作品賞をとったのに今では相手にされることが少ない映画の代表格といえば?

さて、今年は本日2月10日にアカデミー賞が発表される。賞をとった映画だけが素晴らしいわけじゃないというのは歴史が証明しているが、とはいえ賞をとるのが名誉なのは間違いない。いろいろ言われるが、アカデミー賞にはまだそれだけの権威がある。少し前に、…

ジョジョ・ラビット

ジョジョ・ラビット ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]発売日: 2020/06/03メディア: Blu-ray『リチャード・ジュエル』と本作のどちらを観に行くか悩みに悩んだ末本作にしたのだが、これが実にチャーミングな映画でよくできていて、『リチャード・ジュエル』を…

テリー・ギリアムのドン・キホーテ

テリー・ギリアムのドン・キホーテ [Blu-ray]発売日: 2020/12/02メディア: Blu-ray公式サイトによると、「構想30年、企画頓挫9回」を乗り越えて完成された執念の一作である。その苦闘の一端は『ロスト・イン・ラ・マンチャ』で観ることができるが、ワタシの…

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